2023/04/07

バイエルン:シュポ=モティング離脱でCF問題が悪化。マンC戦も「厳しい」

©︎IMAGO/kolbert-press

 土曜日に行われるSCフライブルクとのアウェイ戦では、バイエルン・ミュンヘンはエリック=マキシム・シュポ=モティングを再び欠いて臨むことを余儀なくされた。2月ではグラードバッハ戦、ウニオン戦、そしてシュトゥットガルト戦と3試合連続で得点を決めていた34歳のストライカーだが、しかしながら3月は背中の問題を抱えて離脱。そのままカメルーン代表参加も見合わせており、代表戦明けからはドルトムント戦、そしてドイツ杯準々決勝フライブルク戦でも出場していたが、「膝に反応があるため」戦線から離れることがトゥヘル監督より金曜に明かされている。しかも来週火曜に控えるマンチェスター・シティとのCL準々決勝1stレグも「厳しい」見通しだ。オプションとしてはミュラーを上げてムシアラをトップ下に配置、または膝の手術以来まだ本調子を戻せずにいるサディオ・マネや「セルゲ・ニャブリ」についてもオプションであることを指揮官は明かした。なおウパメカノ欠場のため守備陣においても、バイエルンはパヴァールをCBにスライドして右サイドバックにカンセロを、そして左サイドバックにはデイヴィースを先発起用する見通し。

 昨季まではレヴァンドフスキのバックアップを務め、今年の9月にトーマス・ミュラーが離脱したためにファーストチョイスとなったシュポ=モティング。これまで総得点数76を誇るバイエルンにおいて元マインツァーもまた健闘をみせていることは確かではあるが、ただここ1ヶ月得点から遠ざかっている意味はやはり1stチョイスのセンターフォワードとして意味が大きすぎる。来シーズンも十分にはやっていけないことは、グラードバッハ戦やウニオン戦、シュトゥットガルト戦、ライプツィヒ戦、ケルン戦、フランクフルト戦などの痛み分けや、アウグスブルク戦やレヴァークーゼン戦での1点差での敗戦のようにこと接戦にておいて顕著のみてとれることだろう。これまで自身が編成したチームに疑問を投げかけず称賛を強調してきたサリハミジッチ競技部門取締役も先日には、センターフォワードの補強の必要性を公言。「CFのオプションがいくつかある」という言葉も、論拠が薄くなったため「移籍市場でどうするか腰を据えて検討する」という言葉にとってかわった。

センターフォワード不在という考えの甘さ

 実際ハリー・ケインはナーゲルスマン前監督にとって理想的な解決策だったろうが、1億ユーロに及ぶ移籍金額や年齢などにもクラブ首脳陣は疑問を投げかけ、最終的にはセンターフォワードを本職とする選手抜きでシーズンに臨むことを決断したことは甘かったと認めざるを得ない。スター性ではレヴァンドフスキの代わりにマネを獲得してももたらされるものは別物である。現在は昨夏にも名前があがっていたSSCナポリのビクター・オシムヘンに加えて、アイントラハト・フランクフルトのランダル・コロ・ムアニらの名前が浮上。キッカーの情報によれば以前に候補としてあがっていたドゥサン・ヴラホヴィッチについては、現時点では具体的な候補からは外れている模様。ちなみに昨夏に獲得した若手FWマティス・テルの来シーズンについても、近々議論されることになるはずだ。獲得時には確かに長期的な目でみてレヴァンドフスキの後継者とされたが、そのためには多くの出場機会を必要としていることもまた事実。そのため理想的な環境下での武者修行の場を見出さなくてはならない。

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