2023/04/11

バラック氏が語るマンCとバイエルン、ハーランドやシュミット監督まで

©︎Getty Images

 TV解説者でみせるその歯の衣を着せぬ発言のみならず、ドイツ代表のみならずバイエルンやチェルシーFCでも活躍した経験をもつ、ミヒャエル・バラック氏は国際サッカーに精通したエキスパートの1人として認知される存在だ。そんなバラック氏にとって「ペップ・グアルディオラ監督のことは大好きなんだ。彼はトップコーチとなるべき要素を全て兼ね備えた存在だよ」とキッカーとのインタビューの中でコメント。

 ただ自身の古巣であるバイエルンとこれからCL8強で対戦することになるが、トーマス・トゥヘル監督就任直後のバイエルンにも十分勝機はあるとみている。「総合的にみてバイエルンは、マンチェスター・シティに合わせていかなくてはならない、ということはない。バイエルンは、バイエルンなんだ。世界でも欧州内でもチャンピオンズリーグでも、彼らは常に脅威となる存在であり誰も対戦を望むようなことはないだろう。それほどまでにバイエルンは膨大な経験値、そして勝利をつかみとるために必要なことを体得した存在なんだ」

 特に今回の注目となる存在は、昨夏にバイエルンに断りを入れてマンチェスター・シティへと移籍した、エルリング・ハーランドだろう。「ハーランドは、マンチェスター・シティに欠けていた、プランBをもたらす存在だ。永遠にショートパスゲームを繰り出していくのではなく、今のシティにはハーランドという貴重な宝が存在する」との考えを示した。

 トゥヘル監督と共に、ドイツ人指揮官としてチャンピオンズリーグ8強の舞台に立つロジャー・シュミット監督については、昨夏にベンフィカへと移籍した後に自国リーグ、そしてチャンピオンズリーグの舞台でも目覚ましい成果を挙げているところであり、「彼はもともともつ高いクオリティに加えて、自信に満ち溢れているようだね。ビッグクラブに向けてアピールしていくために必要なものだよ」と評価。

 かつて自身がプレーしたレヴァークーゼンでも指揮をとっていた「ロジャーが歩んできた道は僕にとって決して驚きではないさ。このクラブで結果を残してアピールすることで次のステップが待っているだろう。彼はここでどういうものを手にしているかを把握しているし、それを実証すればビッグクラブからのオファーだってありえる」と述べている。

 だがその一方でチャンピオンズリーグがこれから、より多くのクラブに対して門戸を開いたことについては、バラック氏はあまり好ましくは考えていないようで、「この仕組みでは48チームが参加することになるワールドカップほど、あまり良い影響は与えないと思うね」と説明し、「FIFAとしては自分たちが提示する商品をより良いものにしていく必要があるんじゃないかな」と語った。

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