2023/04/17

ヴォルフスブルク時代からオシムヘンは「プレミア移籍を望んでいた」

©︎IMAGO/Marco Canoniero

来シーズン、ヴィクトル・オシムヘンはどのクラブでプレーすることになるだろうか?少なくとも以前より関心が指摘されているバイエルン・ミュンヘンにとってみれば、これから迎えるマンチェスター・シティとの決戦という意味のみならず、そもそもセンターフォワードの不足は重大な不足ポイントの1つであることに変わりはない。ただ前回の時点では2020年に移籍金7500万ユーロを投じて獲得していた、ナポリ側の要求があまりに高額だったために実現までには至らなかったという背景もある。

そしてこの夏の移籍市場においても注目の的となっているオシムヘンだが、キッカーが得た情報によれば2016年1月から2018年6月まで在籍したヴォルフスブルク時代に、あまり良い経験をしていないブンデスリーガよりもむしろ、マンチェスター・ユナイテッドや、チェルシー、アーセナルなど、プレミアリーグからの関心により興味を持っている様子。そもそもヴォルフスブルク時代に指導し、現在マインツでスポーツディレクターを務めているマルティン・シュミット氏は、あの頃からプレミアリーグへの移籍を希望していたことを明かした。

ちなみに同氏は当時19歳だったオシムヘンに、冬に退団したマリオ・ゴメスの穴埋め役として、トップチームでアピールする機会を与えた結果で批判を浴びたという背景もある。それでも起用にこだわった理由についてに、シュミット氏は「彼は大きなポテンシャルを秘めており、運動量も多く、スピードもあって、空中戦でも強く、ボックス・トゥ・ボックスタイプのストライカーだったんだ。」と説明。「良い意味でワイルドさもあったんだよ」

最終的にそのオシムヘンがシュミット氏の前で「練習で常に全力で打ち込みながら指し示していた」というそのポテンシャルが、ついに開花した結果で今シーズンはチャンピオンズリーグ5試合に出場して4得点、セリエAでは23試合に出場して21得点をマークするなど、数々のビッククラブからも関心を集める飛躍を遂げている。

ピオリ監督、オシムヘンを警戒も「意識しすぎず」

 チャンピオンズリーグ8強で対戦するACミランのピオリ監督は、確かにリーグ戦でも(4−0)1stレグでも(1−0)勝利をおさめているが、いずれもオシムヘンが不在であり「彼はとても力強くて存在感のある決定力をもったストライカー。その資質は頭に入っている」と警戒。

 ただそのオシムヘンの復帰を意識しすぎることなく「自分たちのサッカーから離れないよう」、そしてリベンジに燃えるナポリとそのファンたちが待ち構えるディエゴ・アルマンド・マラドーナでの「熱狂的な雰囲気。それは素晴らしいものとなるはずだよ。互いの声援によってね」と、選手たちには普段通りの戦いを要求しており、4年半無敗という相性の良さからも「立ち上がりをうまくしていきたい。前回の対戦ではそれが教訓となったしね」と語った。

ラファエル・レオンとミランのカウンターを警戒

 キム・ミンジェの代役として出場が見込まれるナポリのフアン・ヘズスは、「シーズンを通して自分たちがどんな存在かを示してきた」と胸を張り、そこでのオシムヘンの復帰は「ミランのディフェンスにとって問題となるだろう。とにかく貪欲な選手なんだ」と期待感を示しており、逆にACミランは誇る「フィジカルに長けてドリブル技術もある完成度の高い」ラファエル・レオンを警戒。そのためスパレッティ監督はミランのカウンターに警鐘をならし、重要なポイントとして自らのポゼッションをあげた。「我々はぜひCL4強を果たしたい。でもこれはクラブ初のこと。特に気負う必要もないよ」

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