2023/04/18

CF不在、監督交代、成績不審:バイエルンに残された今シーズン最後の飾り方

©︎IMAGO/Langer

 いかにバイエルン・ミュンヘンが大きな決定力不足を抱えているのか。それはここ4試合での得点者がいずれもダヨ・ウパメカノ、マタイス・デ・リフト、、ベンジャマン・パヴァールというディフェンダーのみであり、ミッドフィルダーやフォワードによる得点がもしも水曜のCLマンチェスター・シティ戦で記録されなければ、それは1998年3月のトラパットーニ監督以来25年ぶりとなる不振を意味することになる。ちなみに最近4試合でわずか3得点というのは、2018年秋にコヴァチ監督の下でわずか2得点にとどまった時に次ぐ数字。そんな中で今回バイエルンは初戦の0−3を盛り返さなくてはならず、それがマンチェスター・シティを相手という以外にも不可能に感じせるものだろう。ドイツ杯に続きバイエルンはCLでも、もはや準々決勝敗退間近いまで追い込まれている。

 昨夏のレヴァンドフスキ移籍で注目されていたセンターフォワードでシュポ=モティングは負傷に苦しみ、ニャブリは本来もとめられる選手像ではなく、サディオ・マネも物足りない状態。マティス・テルは若く経験も浅い。加えてそれを支える背後もムシアラは前半戦でみせていたような軽快さはなく、コマンとミュラーは状態が悪く、キミヒとゴレツカのボランチコンビもプレーに影響を与えられないまま。CBではデ・リフトとパヴァールは良い仕事をみせるが、ウパメカノはその才能にも失態を繰り返し、デイヴィースは依然不振。ゾマーは183cmというGKとして比較的小柄な身長は仕方ないが、基本的に安心感をもたらすまでには至っていないのが現状だ。いまはとにかくいいパフォーマンスをみせて自信を取り戻し、そして11度目のリーグ優勝をなんとか果たしてフィニッシュすることこそが命題ということになる。 

CF不在、監督交代、成績不審

 ただ暗い話ばかりでもない。膝の問題で欠場していたエリック=マキシム・シュポ=モティングが、月曜日からチーム練習復帰。しかしながらいきなり先発といくかについてはまだ明確ではないが、ただ筋損傷から週末のホッフェンハイム戦で復帰したマティス・テルとともに、トゥヘル監督はセンターフォワードのオプションを手にした。さらに今回UEFAが指名した主審クレマン・トゥルパン審判員の下、バイエルンは7試合で無敗を誇っており戦績は5勝2分。だがマンチェスター・シティにとってもこれは吉兆で、これまでドイツ勢と対戦した2試合では7−0(vsシャルケ)、2−1(グラードバッハ)と勝利を収めているが・・・。

マンチェスターCで先発奪取目指す、オルテガ

 昨夏にビーレフェルトからマンチェスターに移籍した、シュテファン・オルテガ。ここまでエデルソンのバックアップとして9試合に出場してきたが、そこで6試合で無失点に抑えるなど「定位置争いでチャンスはあるとみている。長年いた選手にアドバンテージがあるのは当然だし」と「先発奪取」に闘志を燃やす。そして「移籍前に想定していた通り」という日々を過ごしており、先発ではなくなったものの「ビーレフェルト時代よりいいGKになった」とも。チームメイトからは「スティーブン」の相性で呼ばれるオルテガは、エデルソン、そして同じくブンデスから昨夏に渡ったハーランドらとも仲良く過ごしていることを明かした。
 

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