2023/04/19

バイエルン:シュポ=モティングが最終調整にも参加。ウパメカノとデイヴィースも復帰

©︎IMAGO/ActionPictures

 バイエルン・ミュンヘンは火曜日に、チャンピオンズリーグ準々決勝セカンドレグ、マンチェスター・シテイとのホーム戦に向けた最終調整を実施。トーマス・トゥヘル監督らコーチ陣らとともに選手たちは、ゼーベナー通りの練習場へと予定より30分遅れで正午前に到着した。 今週初めではメンバーから外れていたダヨ・ウパメカノやアルフォンソ・デイヴィースに関しても、決戦を前にしっかりと復調を果たしており、出場停止処分を受けていたサディオ・マネを含め、ほぼ全選手がオプションという状況だ。ちなみにW杯参加中に十字靭帯を断裂したリュカ・エルナンデスについては、ボールを使った個別調整に勤しむ姿が見受けら得れている。

 また前日の月曜日の練習に続き、エリック=マキシム・シュポ=モティングが参加。膝の故障のためにここのところ欠場が続くカメルーン代表ではあるのだが、これによりマンチェスター・シティとの再戦ではカムバックを果たすことができるだろう。特に初戦を0−3で落としているだけにバイエルンでは是が非でも得点を重ねていかなくてはならない中、最近4試合ではわずか3得点、しかもいずれもディフェンダーによるものであり、クロスでの受け手を見出せないなど、キミヒが「CFタイプがいるのといないのでは大きく違う」と指摘しているように「ボックス内でのプレーの改善を目指している」中で、シュポ=モティングの復調への期待値は小さくないものだ。

ボックス内での改善を目指すバイエルン

 「シュポはもちろんオプションだ。そして彼はボックス内でその強みを発揮できる選手だよ」とトゥヘル監督は述べ、チームオフェンスの改善に向けてはセットプレーやセカンドプレーから「すぐに見られるかもしれないよ。我々は今、まさにそのことについて取り組んでいる。」とコメント。ただ分析ではいずれの試合にしても「それぞれ見分けていく」必要性を訴えており、たとえばフライブルク戦では「ビッグチャンスは数多くあった」と説明。前回のホッフェンハイム戦でも同様に「より多く得点できるチャンスはたくさんあった」と強調し、マンチェスター・シティ戦は「非常に厳しい、アウェイ戦であった」点などを指摘する。つまり「いかに中途半端な得点チャンスをビッグチャンスにしていくか」ということ。そこでは普段通りのプロセスや自信、気楽さについていえることであり、「我々は難しくしている。ちょっと考えすぎなんだ。FWでも軽快さが攻守にわたって不足している。この時期は足にくるものではあるけど」

”ハーフタイムごとにリードを奪っていく”意識

 そして冷静沈着なトゥヘル監督はここからの逆襲に向けたプランとして、「ハーフタイムごとに勝利をおさめていくこと」を主張。つまり「前後半それぞれで相手を上回ることができれば、間違いなく何が起こっても不思議ではなくなる。そしてそれを自分たちはできると信じている」と考えているという。最後にものを言うのは信念であり希望。それが「初戦では自分たちが手にすることができなかった」幸運の女神を振り向かせることにつながっていくかもしれない。主審による判定、オフサイドギリギリのプレー、ロドリのような見事なシュートもあればサネのように惜しくも決めきれなかった場面も、逆の展開になるかもしれないということ。点数差は確かに大きい。それでも間違いなく何が起こってもおかしくはない。「そのことを我々は自覚しているんだ」とトゥヘル監督は宣言した。

ペップは古巣を警戒、アカンジには惜しみない賛辞

 一方でグアルディオラ監督はここから逆転という「大災害」への恐れについて問われ、「大災害?彼らのオフェンス面でのスピードはすごいものがある。彼らは信じる気持ちを失っていないだろうし、それが彼らのDNAに組み込まれたものだ。そしてその可能性はあると我々も考えている。我々としては試合に集中して臨まなくては」と古巣のまさにこの部分を改めて評価。そこで守備面で注目される選手の1人が、マヌエル・アカンジだろう。ドルトムント時代でバイエルンに精通するスイス代表DFは、以前の不安定さをグアルディオラ監督の下で主に右SBとして改善。「才能のある選手。攻守ともに素晴らしいものがあるし、練習に参加するとすぐにそれを理解できるんだ。知性に勝るものはないと改めて感じさせる選手だね」と指揮官は評価する。「この数ヶ月で多くのものを学んだ」というアカンジは、いまや「多く のタイトルが期待される」シティの主力として活躍をみせており、「それをプレッシャーとして捉えているよ」と意気込みをみせた。

ハーランドやギュンドアンは「ケガが減った」

 また同じくドルトムントから加入したエルリング・ハーランドも、今季はすでに41試合出場とドルトムント時代より出場回数が改善。グアルディオラ監督は「うちには素晴らしい医療部門があるし、ハーランドはとてもプロフェッショナルな選手だから」とコメント。「24時間自分の体のことについて考え、3日ごとに体調を整えてプレーするために必要なことを考えている」と述べており、特にドルトムント時代を省みて夏に医師やフィジオと「問題」について話し合ったとのこと。同じくドルトムントから加入していたイルカイ・ギュンドアンも、「ここで7年目になるけど、小さな負傷以外は何もなかったね。それまで長い間ケガをしていたけど」と回顧。その上でハーランドのプロフェッショナルさについてグアルディオラ監督と同様に高い評価を口にしており、そして自らのスタッフについて指揮官は「まるで自分たちの子供のように選手たちをみてくれている」と賛辞をおくった。

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