2023/04/28

バイエルン:CFとカゼミーロ補強を視野に、主な退団候補者は8名

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 本日にはこの夏にジャパンツアーを行うことを発表した、バイエルン・ミュンヘン。しかしながら今シーズン終了後にはリーグ優勝の結果に関わらず、選手1人1人をはじめとする全ての人たちが問われることは避けられないだろう。当然そこではいくつかの別れも十分に考えられることであり、トーマス・トゥヘル監督が大きく関与する形で、クラブ首脳陣と数週間にわたる話し合いが行われることになるはずだ。そこでトゥヘル監督としては当然のことながらセンターフォワードを求めていくことにはなるだろうが、さらにボランチも補強ポイントとしてあげることができる。

 キッカーが得た情報によればマンチェスター・ユナイテッドに所属するブラジル人MF、カゼミーロに対して好印象を抱いているようで、31歳のベテランのような守備面でのタスクに真摯に取り組むことのできる人物を迎え入れることが最良のシナリオ。またクラブ内ではジョシュア・キミヒにセントラルミッドフィルダーとして安心感をもたせたい考えもあるのだろう。今夏加入が取り沙汰されているコンラッド・ライマーはそのタイプの選手ではなく、またレオン・ゴレツカも同様。またライアン・グラフェンベルフ、マルセル・サビッツァ(すでにマンチェスターUにレンタル中)など、現在ダブルボランチを配置するポジションでは人材過多の傾向もあることから、この夏に退団選手が出てくる可能性は高い。特にこの夏に退団が予想される選手は、以下の8人だ。

ライアン・グラフェンベルフ(20):2027年までの契約を締結する若手MFは、昨夏にアヤックスから加入するも思うような出場機会を得られておらず(リーグ戦先発1試合、途中出場18試合)、そこでの不満から他クラブへの移籍を視野に入れている可能性は十分にある。特にリヴァプールからの関心も報じられておりその際には、バイエルンとしては昨夏の獲得に投じた金額よりも高額を手にすることも期待できるだろう。

サディオ・マネ(31):昨夏の補強の目玉としてリヴァプールから加入するも、「世界的スター選手」としての期待にはまだ応えることができておらず、CLマンチェスター・シティ戦での敗戦後にはサネの顔面を殴打。すでにロッカールームにおけるステータスも失ってしまっており、契約は2025年まで残されているが買い手が求められている状況だ。

セルゲ・ニャブリ(27):こちらも昨夏に2026年まで契約を更新したところだが、しかしながら年明けから失速をみせ、ウィングに関してはキングスレイ・コマンとリロイ・サネの後塵を拝する格好となっており、またセンターフォワードに関しては前述の通り戦力補強が大前提となる。そのため状況次第ではドイツ代表FWも移籍候補ということになるだろう。

ヌゼア・マズラウィ(25):ワールドカップ参加中より患った心膜炎から回復を果たすも、トゥヘル監督の下ではわずか2度の途中交代しかできていない右サイドバックは、先日には移籍も辞さない考えを母国オランダのメディアに対して公言。なおバイエルンとの契約は2026年まで締結している。

ベンジャマン・パヴァール(27):そこで右SBとしてここのところ、もっとも安定したパフォーマンスをみせているのがパヴァールなのだが、こちらはクラブ側が2024年まで残す契約の延長を目指すも、以前には同選手も移籍希望を公言していたこともあり、今後行われることになるであろう話し合いとトゥヘル監督の起用方針などの影響を受けることになるはずだ。

ジョアン・カンセロ(28):マズラウイとエルナンデスの長期離脱を受け、パヴァールが穴埋め役として今冬の補強の目玉してと迎え入れられたのが、ジョアン・カンセロである。こちらについてはひとまずシーズン終了までは様子見といったところで、それからトゥヘル監督は評価を下すことになるだろう。ただ残留という結論にしても買取オプションにある7000万ユーロは高額であることから、所属元であるマンチェスター・シティとの交渉は避けて通れないはずだ。

ヤン・ゾマー(34):もう1人、今冬の補強の目玉となっていたのが、ノイアー離脱に反応して迎え入れた、ヤン・ゾマーである。こちらは移籍金800万ユーロを投じてグラードバッハから迎え入れるも現状では、ノイアーの回復後にはおそらく先発復帰が見込まれることから、来夏のユーロ出場をスイス代表として臨む上でドルトムントではコーベルが活躍をみせていることからも、1年間バックアップを務めることは避けたいと考えてもおかしくはない。

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