2023/05/13
CF模索のバイエルン、それでもアーセナル型の決定力向上を視野に入れる理由
これは昨夏にロベルト・レヴァンドフスキの穴埋めに、バイエルン首脳陣は失敗したという1つの証明にもなるだろう。現在チャンピオンズリーグ準決勝で対戦するマンチェスター・シティとレアル・マドリードには、それぞれエルリング・ハーランドやカリム・ベンゼマといったトップレベルのセンターフォワードがプレーしており、「いま圧倒的な強さを誇るビッグクラブには、それなりのセンターフォワードが存在する」と、トーマス・トゥヘル監督はコメント。
一方でバイエルンでは昨季33得点をマークしたロベルト・レヴァンドフスキを無償でバルセロナに失った挙句、センターフォワードはそれまでバックアップだったエリック=マキシム・シュポ=モティングのみという状況に。しかもここのところは負傷により欠場する姿も多く見受けらる状態に陥っている。古巣シャルケ戦も膝の問題から欠場を余儀なくされるところだ。
ただその一方でバイエルンでは夏に向けて、「誰もが求める」センターフォワードの補強のみならず、守備的ミッドフィルダーの補強についても模索しており、だからこそ別の方法についても思いを巡らせることにもなる。「例えばアーセナルだ。彼らもまた非常に高いレベルにある」と指揮官。ただそれでもやはりマンチェスター・シティの後塵を拝する格好に代わりはないのだが、それでも「彼らは得点を複数の選手にわけており、14・15点決める選手も少なくない。」と指摘。
そもそも「得点チャンスは常にある」ことを強調しながら、「あとはその確率を高めること。それが私の仕事だよ」と説明。つまり問題点は「1人に頼るか複数に頼るか」ではなく、先月就任したばかりでこれまでできなかった「時間をかけた準備ができるならば、チャンスも作れるようになることだろう」と語る。それでもやはりトゥヘル監督は「もしシーズン25得点を確実に決める選手がいれば、まぁ当然・・・。でもそれは多くはないからね」という、根本的な問題点も吐露した