2023/05/20
エルナンデスの復帰待ち侘びるトゥヘル監督。カンセロの去就は「三者の思惑が合致しないと」

©️picture alliance / Wagner
ここまでトーマス・トゥヘル監督がバイエルン・ミュンヘンの監督へと就任して以降、いまだ実際のプレーを目の当たりにできていない選手が2人存在する。そのうちの1人は昨冬のスキーツアー中に下肢を骨折したマヌエル・ノイアーであり、そしてもう1人は同時期にワールドカップ参加中に十字靭帯を断裂したリュカ・エルナンデスだ。
それ以来カムバックに向けて懸命に取り組む日々が続いている27歳だが、トゥヘル監督は「彼がピッチに戻ってくる日が待ち遠しいよ。いまプロフェッショナルとして見せている姿はとても印象的で、ただそこにいるのではなく常に笑顔をふりまき、ポジティブにしてくれるんだ。部屋にいるだけで、その人柄が伝わってくるというものだよ。自身は何ヶ月も辛い日々を過ごしてきているというのにね」と賞賛。
ただいずれにしてもエルナンデスの勇姿を今シーズン中に目の当たりにすることは、もうない。いまはとにかく完全復活を目指してリハビリに励むということ、そしてうまくいけばその間にも、バイエルンと2024年まで締結している契約の更新にも至るはずだ。だがジョアン・カンセロについては不透明のままである。
今冬の移籍の目玉としてマンチェスター・シティから加入するも、契約に含まれた7000万ユーロの買い取りオプションの行使には、これまでポルトガル代表は納得させるパフォーマンスは見せられておらず、「ここで彼はとても居心地良く過ごせているよ。ただレンタルについては三者の思惑が合致しないといけないものだから。」と指揮官。まだ本調子にないことや90分間通じての集中力など改善点はあげつつも、「そのクオリティと練習への意欲は特別なものがあるし、私はとても気に入っている」とも語った。