2023/05/28

バイエルン:ドレーセン氏就任に続き、カール=ハインツ・ルメニゲ氏が復帰か

©︎IMAGO/Kirchner-Media

 バイエルン・ミュンヘンのヘリベルト・ハイナー会長は日曜、カーン氏とサリハミジッチ氏解任の記者会見の席にて、カール=ハインツ・ルメニゲ氏を再び招聘したい考えを明らかにした。同氏の後継者となったオリヴァー・カーンCEOの後継者としては、すでにヤン=クリスチャン・ドレーセンCFOの就任が発表されているものの、ただ「サッカー面における専門知識」に関しては、それとは異なる要素が求められることから、ルメニゲ氏復帰を希望している模様。今月30日には延期されていた四半期ごとの相談役会が実施予定となっており、そこで改めてハイナー会長は自身の考えをここで実行へと移したいと考えている。

 カール=ハインツ・ルメニゲ氏は1991年から2002年にかけてバイエルンの副会長を務め、2002年から2021年まではFCバイエルン・ミュンヘンAGのCEOを務めており、1年半の移行期間を経てカーン氏が2021年から後を引き継いでいた。しかしながらカーン/サリハミジッチ/ナーゲルスマン新体制の下では、ドイツ杯やチャンピオンズリーグで早期敗退、ブンデスリーガでは連覇を果たしたとはいえ、特に今季はライバルらの不振に助けられた格好となっており、この下降線を食い止めるべく本来この夏で退団の意向を示していたドレーセン氏を引き留め、さらにルメニゲ氏の復帰も目指しているところ。なお現役時代ではルメニゲ氏は、1974年から1984年にかけてバイエルンのユニフォームを着てプレーしており、1980年と1981年にはバロンドールも受賞している。

「カーン氏とうまくコミュニケーションがはかれなかった」

 その一方でカーン前CEOの試合後のツイートが波紋を呼んだ件については、カーン氏自身がその後にTwitterにて「私がこの時に解任を知らされてパニックになったという憶測が流れたが、それは全くもって事実ではない。穏やかで事実に基づいた会話があり、ただなぜこの時にこの決定が前倒し明かされたのかに疑問をもっただけだ。土曜朝に試合に行けないという通知を受け、それを失望とともに冷静にとらえていたが、ただいずれにしても選手、監督、ファンの皆さんを思うと私はこの優勝を非常に嬉しく思っているんだ」と再投稿。

 これにハイナー会長は少し驚きもみせており、流れとしては木曜にこの決断を伝え「金曜に話し合う約束をしていた。状況を伝えたいし有効的に終わらせたかったから。」と説明。確認がとれなかったために金曜夜にビデオ会議で相談役会は解任を決定し、これがケルンに帯同しなかった理由となった。「これについては残念ながらあまりうまくコミュニケーションははかれなかったと言わざるを得ない。ただサリハミジッチ競技部門取締役は選手に直接別れを伝える機会を与えなくてはならないもの。その重要性は見てもらえたと思う」とのこと。しかしそれはカーン氏に関してはその限りではなかった。

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