2023/05/29

へーネス氏「三冠達成でもカーン氏らを解任した」、次期SDの人選は年末までを目処に

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 これから新シーズンに向けてバイエルン・ミュンヘンはチームづくりを進めていかなくてはならないが、しかしながら今季最終節にオリヴァー・カーンCEOとともに、ハサン・サリハミジッチ競技部門取締役の退任も発表された。だがウリ・へーネス名誉会長はkickerからのこの問いにさほど意に介さぬ対応をみせており、どうやらおそくてクリスマスまでに後継者探しの目処をつけたい考えの模様。経験値やバイエルン在籍の有無など、特定のプロファイルに縛られることなくへーネス名誉会長、ハイナー会長、ドレーセン新CEOと取締役復帰予定のカール=ハインツ・ルメニゲ氏と共に、これから新しい人材を見出していくようだ。ちなみに2016年にマティアス・ザマー氏が退任した後、ハサン・サリハミジッチ氏をSDとして招聘するまで1年の時間を費やしている。ただ今回はそこまでの時間はかけないだろう。

 つまりはひとまず今回の移籍期間に関しては前述の4人に加え、シーズン終盤から就任したトーマス・トゥヘル監督と密に相談しながらチームプラニングをすすめていく。実際に最終節後にトゥヘル監督はまだ休暇には入らずにミュンヘンに留まり、「そこで責任をもって意見を言わなくてはならない。チームの発展における責任があるから」とコメント。またへーネス氏によれば8から10日間は役員会に出席して指揮官のアイデアを聞く必要があるとのこと。さらにへーネス名誉会長は、カーン氏とサリハミジッチ氏んの解任は、ブンデスリーガの結果にはまったく関係ないものとしており、「たとえ我々が欧州三冠を達成していたとしても、それでも同じ行動をとったと思うね。いま大切なことはクラブに平穏をもたらすことだ」と、「クラブを熟知したドレーセン新CEO」招聘の意味を強調した。

キミヒ「一貫した歩みを進められるように」

 土曜日にブンデス優勝を盛大に祝ったジョシュア・キミヒは、その翌日のはじめには「ちょっと疲労感も残っていた」というが、ただ市庁舎でのバルコニーでの優勝報告に立つとそれも吹き飛んだようで、「あそこに立つと、何のために努力をしているのかを、如実に感じることができるんだ」とコメント。そこで背番号6が感情をこめ歌い続ける様子が見受けられていた。「目標を達成できなかった。それはわかっている。ただ昨日は凄い日にはなったけど。これがまた醍醐味でもあるよね。でも一貫した歩みを進めていくこと」と語ったキミヒは、すでに来シーズンへと目を向け、「新しい監督とともに、これから一緒に準備をすすめていくことは良いことだよ」との考えを示している。

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