2023/06/05

バイエルン首脳陣が来季に向け初会議。FW、MF、DFの注目ポイントは?

©️IMAGO/Sven Simon

 確かに最終的には昨シーズンと同じブンデスリーガ優勝で幕を下ろしたバイエルン・ミュンヘンではあるものの、監督交代劇に続きシーズン終了直後にはオリヴァー・カーンCEOやハサン・サリハミジッチ競技部門取締役の退団も発表されるなど、チーム最古参トーマス・ミュラー曰く「キャリアで最も激動のシーズン」を過ごすことになった。

 それから8日が経過しドイツサッカーも土曜のドイツ杯優勝で幕を下ろしたその翌日、バイエルン・ミュンヘンではウリ・へーネス名誉会長やクリスチャン・ドレーセンCEO、カール=ハインツ・ルメニゲ相談役やヘリベルト・ハイナー会長やトーマス・トゥヘル監督とともに、今後のチームプラニングにむけて最初の意見交換が行われている。

 ただ今回どれほどのことを起こしていくのか、そしてチームのどのあたりに変化をさせていくかなど、首脳陣たちは必要な分の時間をしっかりとかけていきたい考えであり、そのためには6・7月にも十分に時間があるとみているところ。そこでの主な焦点は、昨夏にレヴァンドフスキ移籍で生じたセンターフォワードの穴埋めであり、ユベントスのドゥサン・ブラホヴィッチやフランクフルトのランダル・コロ・ムアニの名前が浮上。

 中盤ではドルトムントを退団したラファエル・ゲレイロがブンデス、トゥヘル監督のサッカーに精通する経験豊富さと左SBデイヴィースの穴埋め役と中盤をこなせる柔軟性という意味でも興味深い存在となっており、またボランチについても伝えられるところではトゥヘル監督が熱望するのはウェストハム・ユナイテッド、デクラン・ライス。ただしこちらの獲得には1億ユーロを超える移籍金額が取り沙汰されている。一方でバイエルンでは間も無くしてRBライプツィヒではオーストリア代表ボランチで、右サイドバックやセンターバックとしても起用可能なコンラッド・ライマーの獲得を発表する予定にもなっているところ。

 その一方でこれまで右サイドバックで起用され、今季途中からは希望するセンターバックでプレーし安定したパフォーマンスをみせていたベンジャマン・パヴァールと、同じフランス代表で左サイドバックでもプレー可能なセンターバック、リュカ・エルナンデスについてもバイエルン退団を希望しているとされており、仮にバイエルンが残留を判断した場合にはそれと同時に来夏にフリーで手放すリスクも考慮しなくてはならない。逆に仮に2選手の売却へと応じた場合には、こういった事情から少なくとも1人のセンターバックの獲得が求められることにはなるだろう。

ルメニゲ元CEO、ドレーセン新CEOを称賛「まさに適役」

 またカール=ハインツ・ルメニゲ元CEOは、今回CEOに就任したヤン=クリスチャン・ドレーセン氏について改めて適役であることを、キッカーに対して強調。「10年ここで(CFOとして)彼は素晴らしい仕事をしてきた人物だ。この仕事にふさわしいよ。彼はバイエルンを熟知している」と述べており、本来のクラブの価値観である「一体感」という部分ではある程度損なわれているともみているところから、「彼はバイエルンのスタッフや取り巻く環境に精通しており、どのあたりを調整すべきか知っている。それをうまく管理してくれるだろうね」とコメント。

 「今は将来への道筋をつけることであり、それができればまたバイエルンはファンや我々皆が望むような立ち位置に戻るはずだ」と語った。「彼は常にバイエルンが競技面で成功をおさめるため、常に堅実かつ真摯に資金調達を行いクラブを健全な状態に保ち続けてきた。彼には共感力がある、リーダーとしての経験も豊富で、多くのアイデアとともに経済的理由に基づいている。そして彼は何よりバイエルンを愛する、素晴らしい仕事をみせるスーパーガイだ」と賛辞を送った。

バイエルン・ミュンヘン バイエルン・ミュンヘンの最新ニュース