2023/07/27

バイエルン:マンC戦で見た課題と展望、ムシアラ「いい加減ゴールしないと」

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 水曜夜に東京で行われたマンチェスター・シティとのテストマッチでは、トーマス・トゥヘル監督は2つの異なるチームを前後半に分けそれぞれ送り込んでいた。エリック=マキシム・シュポ=モティングトーマス・ミュラー不在の中で、センターフォワードにはマティス・テルセルゲ・ニャブリが先発に入り、若手はベンチスタート。中盤ではコンラッド・ライマージョシュア・キミヒがダブルボランチを形成。これが現時点のAチームということなのか、レオン・ゴレツカも後半からの出場となっている。

 またもう1つの興味深い点としては、昨シーズンのコーナーキックほぼ全てを蹴っていたキミヒは今回担当せず、代わりに蹴ったリロイ・サネがゴール前中央25メートルで放ったフリーキックをゴールバーに直撃。それがの試合の前半でバイエルンがみせた、3つの見どころとなるシーンの1つとなった。逆にいえばそれ以外ではパスミスや不注意などにトゥヘル監督は身振り手振りで対応、顔を背けて首を振る素ぶりも見せており、特にダヨ・ウパメカノのミスから先制点を許した場面は、昨シーズンで議論となったことを改めて想起させるものだったといえるだろう。

さらに攻撃陣に関してもまた改めて、ハリー・ケインのようなセンターフォワードの必要性を痛感させるものとなった。今のバイエルンでは相手PA内に精通した得点感覚と確かなクオリティを備えたアタッカーの不在が苦境を生み出す元凶の1つとなっており、確かに18歳の若武者マティス・テルは後半から出場して一時は同点ゴールを決めるなど活躍は見せたが、それでも決してこの若者に責任を負わせるようなことは考えるべきではない。ジャマル・ムシアラは試合後、「いい加減そろそろ、得点を決めていかないと」と訴えた。

バイエルン、若手GKシェンクと延長、そしてレンタル

 その一方でバイエルンは若手GK、ヨハネス・シェンクとの契約を延長し、そしてブンデス3部プロイセン・ミュンスターへとレンタルすることを発表。20歳の若き才能は1年間の期限付きにて加入することとなり、バイエルンとの新たな契約期間は2025年まで。2017年にニュルンベルクのユースから加入した同選手は、2022年にプロ契約を締結。

 セカンドチームでブンデス4部相当29試合に出場しており、昨季はブンデスリーガ6試合でベンチ入りも果たしている。バイエルンのドレーセンCEOは、「ここで常に成長曲線を描き続けているし、これからも我々は引き続き注視していくよ」とコメント。一方のシェンクは「この1年を楽しみにしてる。ミュンスターには明確なプランを与えてもらったし、その期待にピッチで応え成長を続けていきたいね」と意気込みをみせた。

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