2023/07/27
ゾマーのインテル移籍にゴーサインを出せない、バイエルンの事情

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アンドレ・オナナがマンチェスター・ユナイテッドに移籍したインテル・ミラノとしては、その穴埋めとなるゴールキーパーの獲得が急務となっており、すでにバイエルン・ミュンヘンのヤン・ゾマーとは移籍で合意済みとなっているところ。あとは所属先であるバイエルンからのゴーサインを待つばかりだが、しかしながらそれもなかなか一筋縄ではいきそうもない。
この冬にボルシア・メンヒェングラードバッハから獲得し、まだ契約2年残しているバイエルンが、この夏にも売却に応じる理由こそ加入の理由でもあった、マヌエル・ノイアーの負傷離脱である。新シーズンに向けて回復をみせるドイツ代表GKではあるのだが、しかしながらリスクをおかすことなく完調を果たすことを第一としており、開幕戦では引きつづき欠場の見込み。具体的な復帰時期もまだ見えていない。
そのバックアップとしてスウェン・ウルライヒもまた控えてはいるものの、37歳のゴールキーパーが果たして長期離脱からどの程度の状態で戻ってくるかは不透明であるため、ノイアーへのリスクと同様バイエルンもリスクを避けたいことから、ゾマーの放出に踏み切ることが難しい状況なのだ。ASモナコのレンタルから復帰したアレクサンダー・ニューベルは先日シュトゥットガルトへと1年間レンタル移籍。
また2・3年はトップレベルでプレーできるかもしれないノイアーの状況に応じて、その復帰時にも判断を求められることになるだろうが、まずはこの夏。一方でバイエルンはゾマーについても評価しており、基本的には選手の意思を尊重したちとも考えていることから、あとは移籍に応じるためにもう1人のGKを確保する必要がある。最近ではホッフェンハイムのオリヴァー・バウマンの名前が浮上しており、レンタルなどの選択肢も考えられるはずだ。