2023/07/30

ハメスが9カ国目の挑戦、ブラジル・サンパウロと2年契約を締結

©︎IMAGO/PA Images

2014年ブラジルワールドカップにおいて、大会期間中もっとも美しいゴールと称された、ハメス・ロドリゲスによるウルグアイ戦でみせた見事なボレーシュート。通算6得点を挙げワールドカップ得点王にも輝いたたコロンビア代表のシューティングスターは、その年にレアル・マドリードへと移籍。17得点、18アシストとクラブシーンでもその輝きを解き放ち続けていくのだが、それもそう長くは続かなかった。レアル・マドリード時代、バイエルン・ミュンヘン時代、そしてレアル移籍時に迎え入れたアンチェロッティ監督と再会したエヴァートン時代など、その活躍はあくまで部分的なものに限定。直近のハメスの主戦場はカタール(アル・レイヤン)やギリシャ(オリンピアコス)で、ここのところはフリーの状態が続いていた。

 「彼は素晴らしかったよ、ただそれは6試合だけのことだがね」と、Eurosportsのジャーナリスト、ベン・スノーボール氏はエヴァートン時代のハメスを回想する。さらにそのアンチェロッティ監督の後を受けたラファエル・ベニテス監督、在籍期間中リーグ戦23試合で6得点をマークしていたMFについて、そもそもサッカー選手としての意欲という点について否定的な味方を示していた。「ハメスが好むのはお金、快適な生活だ。それらは彼にとってはサッカーでの争いや成功よりも重要な位置を占めている。練習で努力する事なく常に先発を要求しており、それは日々最大限に力を尽くしながらベンチに座る他の選手に対して失礼だといえるものだよ」

 またブンデスでは53試合に出場し5得点、8アシストと、そのレンタル契約に含まれた4200万ユーロを行使するには、あまりに物足りない結果を残した同選手について、当時のニコ・コヴァチ監督は「無論、彼は自分の今後のために頑張らないといけないし、そのためには最高のパフォーマンスをみせていかないと」と苦言。だが結局は今年の夏、ハメスの欧州での戦いは終焉を迎えた。カカ、ルシオ、リバウドといった名選手たちもキャリアの終わりを迎えた伝統的なクラブ、FCサンパウロでの自身9カ国目のチャプターを記す。かつて10代で故郷を離れ、その後アルゼンチン、ポルトガル、スペイン、ドイツ、イングランド、カタール、ギリシャに渡った32歳は、ブラジルで見出した新天地と2年契約を締結した。

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