2023/08/01
移籍金総額300億円越え、バイエルンのCB四つ巴の戦いの行方は?

©︎IMAGO/AFLOSPORT
日曜日の現地時間18時2分、バイエルン・ミュンヘンは予定よりも2時間遅れで、シンガポールへと降り立った。遅れた理由はカタール航空が悪天候のために航路を急遽変更したためであり、ただその後およそ7時間のフライトでは特に大きな揺れもなく、比較的静かな旅となっている。そして水曜日にはリヴァプールFCとのテストマッチを行った後、バイエルンは木曜日には今夏のアジアツアーを終えてドイツに期間する予定だ。
ただその前にトゥヘル監督としては今回のシンガポールでの準備中に、特にセンターバックなどチームにおけるイメージ作りを進めていくことになるだろう。現時点ではこの2つのポジションを巡って移籍金総額、1億9750万ユーロ相当の贅沢な4人が争いを展開しているところであり、とりわけ今夏にパリ・サンジェルマンにリュカ・エルナンデスが移籍した背景を思えば、これだけの布陣から選べることは嬉しい悩みだ。
センターバックの両側でプレーでき、なおかつビルドアップにも長ける新戦力のキム・ミンジェ、同様にプレーできボイスリーダーでもある守備の要マタイス・デ・リフト、そして残るはクラブ首脳陣がミスの減少を期待するダヨ・ウパメカノと、これまで主に右SBでプレーしてきたベンジャマン・パヴァールだ。特に後者はセンターバックでのプレーを希望しており、そして今回の日本ツアーでも見てとれたようにトゥヘル監督は、どうやらパヴァールに対してCBとしてより多くの出場機会が得られる可能性を伝えている模様。
確かにこれまで移籍希望も報じられ、また多くのビッグクラブからの関心も寄せられるという状況ながら、そういった背景からマンチェスター・シティからの獲得の可能性が指摘されるカイル・ウォーカーの結果によらず、むしろバイエルンと来夏まで残されている契約を延長する可能性さえあるだろう。逆にいえばバイエルンとしてはかつてダヴィド・アラバを手放したときのような、フリートランスファーで主力選手を失うという事態はどうしても避けたいところ。