2023/08/02
決戦前夜:共にボランチ補強を必要性強調するバイエルン、そしてリヴァプール

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すでに5月の時点でキッカーではバイエルンのトーマス・トゥへル監督は、守備的なDNAをもつマンチェスターUのカゼミロのようなボランチの獲得を希望していることをお伝えしたが、あれから3ヶ月近く経過したシンガポールの地で指揮官は改めてその考えを強調。既存のジョシュア・キミヒ、レオン・ゴレツカ、コンラッド・ライマー、ライアン・グラフェンベルフらでは、そう簡単に実践させられるわけではないとの考えを示した。「彼らの共通することは非常に精力的で、なおかつペナルティ・エリアの間でプレーすることを非常に好むタイプだと私はみている。ただポジショニングをキープしてディフェンス面について考え、ピッチの後方3分の1で起こることによりケアしてくれる、守備的なボランチタイプの選手が我々には欠けているんだ」
例えば具体的には「4人ともそれぞれに大きな能力を持ち合わせているよ、例えばライアンは非常に優れたドリブラーであり、レオンは非常にフィジカルなタイプの選手であり、そしてコニーはどちらかといえばボールを奪いにいくタイプ、ジョシュアは戦略的でなんでもこなそうとするし、実際にそれができる選手。しかし守備的なDNAという部分はまだない。自由に動くことを好み、どこでもチームの助けになろうとするし、いろんなところに顔を出していく。アシストにも長けており、アシストにつながるパスを多く供給できる選手だ」と説明。「仮にそういう選手がいなければ、そこで解決策を見つけるのが我々の仕事だよ。ただ今はボランチの話題は遠いところにあるし、是が非でも獲得しなくてはならないというけではないが、ただ可能性が生まれればそこではオープンだよ」
クロップ監督「うちには、実績のあるボランチがいない」
興味深いことにこのことに同調したのは、今回対戦するリヴァプールFCのユルゲン・クロップ監督であった。昨日にはこの夏3人目となるサウジへの別れを告げなくてはならなかったファビーニョの移籍により、「いまのチームには、実績のあるボランチの選手がいないのだよ」と吐露。そんな中で現在最有力候補として名前が浮上しているのが、サウサンプトンFCのロメオ・ラヴィアだがオファーに断りが入れられていると言われ、そこでスカイによればフルミネンセのボランチやCBを主戦場とする、CMFでもプレー可能な22歳のブラジル人アンドレに接触した模様。
ミュラーがボールを使った練習
一方で今回アジアツアー参加を見送ったトーマス・ミュラーは、ミュンヘンでボールを使った個別調整を続けており、その後はエリック=マキシム・シュポ=モティングと共に室内練習場へ。膝と背中の問題を抱えていたカメルーン代表は最近状態が良さそうだ。残るはラファエル・ゲレイロ(ふくらはぎ)とマヌエル・ノイアーということになり、後者は非公開での調整を続けているところで、徐々にではあるが調子を取り戻しつつあるようだ。