2023/08/09
カイル・ウォーカーが一転、マンCと延長の意向?バイエルンの動きは?

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バイエルン・ミュンヘンにとって右サイドバックは決して、この夏の移籍市場における最重要課題の1つというわけではない。ただそれでも高いスピードと対人戦能力から、トゥヘル監督はカイル・ウォーカーの獲得を希望しているとされ、すでにイングランド代表SBもまた口頭で移籍に合意したとされる。
しかしながらあくまで移籍の主導権をもつのは2024年まで契約を残すマンチェスター・シティで、グアルディオラ監督は代表76キャップを誇るベテランDFの移籍の可能性について、あくまで「適切な価格」のみ応じることを強調。確かに昨季は定位置確保という印象はなかったのだが、それでも終盤からは出場機会は増えてアーセナルを逆転してのリーグ優勝に貢献。そしてこの夏のテストマッチではキャプテンマークをつけてプレーさせるなど、グアルディオラ監督は改めてその信頼度の高さを強調。
おそらくはウォーカーを重用する背景となったのは、イルカイ・ギュンドアン(FCバルセロナ)とリヤド・マフレズ(アル・アハリ)の退団によって、クラブ内における経験豊富なリーダー的存在が2枠も失われたことがあるとみられ、それをウォーカー自身も感じ取ったのであろうか、英紙アスレティックによればむしろ、33歳のサイドバックは心変わりして契約延長さえ望んでいるという。
一方でウォーカー獲得に頓挫してしまった場合、バイエルンではどうなっていくだろうか。おそらくは敢えて大きな努力をここで費やすことはもうないだろう。契約最終年度とはいえベンジャマン・パヴァールが控えており、さらに若手有望株のヌゼア・マズラウイ、オールラウンダーの若手DFヨシプ・スタニシッチ、またいざとなればジョシュア・キミヒという選択肢もまた残されている。