2023/08/22

マテウス氏が語る、ケイン獲得、ボランチとGK補強の展望

©︎IMAGO/Sven Simon

 バイエルン・ミュンヘンのOBで現在は解説者を務めるローター・マテウス氏は、今回ハリー・ケインを1億ユーロを超える金額で獲得したことについて「ある時、私は友人らとの会話で、こういう話をしたんだ。もしもケインが欲しいのであれば、9000万だろうが1億だろうか、糸目をつけている場合ではない。それは3・4年で報われることになるだろうとね」と説明。「彼は良い選手というだけでなく、バイエルンの哲学を体現できる選手」であり、ヘーネス名誉会長やルメニゲ氏らも戻ってくるなかで、チームを一丸とするような『第二のトーマス・ミュラー』のようなカリスマ性をもった選手の誕生を期待した。

 その一方でバイエルンではボランチを模索中だが、このことについては「市場に出回っているクオリティは、もはやバイエルンが求めているレベルではない」と説明。「たしかにキミヒは頻繁に前に出過ぎるところがあり、背後をおろそかにすることもあるが、ただ先日のブレーメン戦ではゴレツカは良くなっていたし、この二人については批判は強すぎるところもあると思う」とし、若手ライアン・グラフェンベルフや経験豊富なコンラッド・ライマーなど、「バイエルンの中盤の布陣は国内のみならず、国際舞台でみても良いメンバーが揃っていると思うよ」と述べている。

 なおこの夏の補強ポイントとして同じく苦戦中のGKに関しては、予想よりも順調な回復をみせるノイアーの状態も踏まえ、「確かにシーズンで長くノイアーのバックアップをするような、一流のGKなんてそうはいないし、そもそも若くて才能をもったGK
は必要とされるもの。それをイスラエルで見つけたようだ」と理解を示しながらも、「ただそもそもなぜ彼らはこういった感じの若手GKを、自らの手で育てることができなかっただろうか?確かにユースに才能あるGKはいたのだし、チーム内で解決できた可能性は否めないと思うね」と言葉を続けた。

バイエルン、パヴァールの後継にクロスターマン?

 またバイエルンではベンジャマン・パヴァールの移籍でインテル・ミラノと合意に至ったとも言われるなかで、右サイドバックの補強も視野にいれており、地元紙などが報じている情報によればこの夏にライマーを獲得したRBライプツィヒより、さらにルーカス・クロスターマンの獲得も視野にいれているという。パヴァールと同様に3バックの右側でもプレー可能な27歳の長身ディフェンダーは、ドイツ代表経験ももちあわせており、所属するライプツィヒはベテランサイドバックと契約最終年度に入っている。

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