2023/08/23

ウルライヒ、バイエルンでの自身の役割と加入予定のペレツについてコメント

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 ブンデスリーガ開幕から話題の中心となっているのはやはり、なんといってもバイエルンのハリー・ケインということになるだろうが、しかしながらその一方でもう1人チーム作りにおいて大きな役割を果たしている選手がいる。マヌエル・ノイアーの代わりにスーパーカップ、そして開幕戦ブレーメン戦とゴール前に立ったスウェン・ウルライヒだ。35歳の大ベテランはブレーメン戦ではそこまで出番こそなかったものの、それでも自信に満ち溢れ楽しんでいるようにさえみえるパフォーマンスを披露。

 当初バイエルンではノイアーの代役候補としてケパなどウルライヒの前に置くタイプのGK補強を視野に入れていたのだが、ノイアーが順調な回復をみせていることやウルライヒの信頼度の高いパフォーマンスも相まって方針転換。いまはむしろウルライヒのバックアップとなるべき、23歳の若手GKダニエル・ペレツとマカビ・テル・アビブから迎え入れようとしている。移籍専門家のファブリツィオ・ロマーノ氏によればECLプレーオフに臨んだ後にミュンヘンへと飛んで4年契約を締結するようだ。

 「クラブから信頼してもらえているということに喜びを感じるし、そしてマヌが戻ってくるまでのしばらくの間、自分のパフォーマンスでその期待に応えていきたいと思うよ。周りでどういわれ、どういう記事が書かれようとも、僕としては決して集中力を切らすことなくプレーしつづけていかなくてはならないんだ」とブレーメン戦後にコメント。「バイエルンではいろんなことが書かれるものだしね。ここも長いから僕もよくわかるし問題はない」

 そしてペレツについてはU21欧州選手権にてチェックしていたようで、「ここで成長していける若手GK。将来有望な選手だと思うよ。マヌや僕とかと一緒に、周りにもいい人たちがたくさんいるから、いい学びの場になるんじゃないかな」と「クラブに将来性を持たせること」歓迎の意向を示しつつ、あらためて自身の立ち位置にも変化がないとの考えも示した格好だ。なおトゥヘル監督によれば、ノイアーはかなりの回復をみせ、2・3週間後にはチーム練習参加の見込みだという。

 「マヌはなんといっても世界最高のGKだし、ああいうケガをしたあとであっても、きっと彼ならばさらに力強くカムバックをしてくるはずだ。そうなればマヌが先発に戻ってくることは、ごく自然のこと。そのために彼は野獣の如く取り組んでいるところだよ」と語ったウルライヒは、「またすぐに普段通りに一緒に練習できるときを心待ちにしているし、早くまたプレーできるように切に願っているところさ」と言葉を続けた。

バイエルン、ブッフマンに続きヒュルスマンともプロ契約

 その一方でバイエルンは19歳のGK、トム・リッツィ・ヒュルスマンとプロ契約を締結した。現在はウルライヒのバックアップを務めている若武者は、6月にプロ契約を締結したタレク・ブッフマンに続く形でサインしており、新たな契約機関は2026年まで。205cmの高さを誇り、日本ツアーにも参加していた同選手は「ここで絶えず成長曲線を描いてきた選手。彼の能力に確信を覚えているし、ブッフマンに続くプロ契約締結を嬉しく思う」とザウアー育成担当はコメント。

 一方でトリアー出身で16歳の弟も2mを超える(カイザースラウテルン)ヒュルスマンは「とても光栄なことです。ここで僕を支えてくれた、これまで出会った全てのコーチやスタッフの皆さんに感謝しているし、これからもハードなトレーニングを続けて成長し続けられるように努力していく」と意気込みを見せた。

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