2023/08/31
「メルシー、ベンジー!」パヴァールのインテル移籍が発表

©︎IMAGO/Sven Simon
4年間過ごしたバイエルン・ミュンヘンを後にし、ベンジャマン・パヴァールはインテル・ミラノに移籍することを決意した。27歳のフランス代表ディフェンダーは、バイエルンとの契約を来夏まで残しており、クラブ首脳陣はその更新に努めたものの、最終的にパヴァール側はこれに応じない姿勢をみせていた。
「メルシー、ベンジー。ともに素晴らしい成功をおさめた、この4年間に感謝の気持ちを示したい。特に歴史的な6タイトル獲得の年において、とりわけ決勝での得点を決めたことなど、チームにとって非常に重要な一員となっていた」と、クリスチャン・ドレーセンCEOはコメント。「我々は彼の新しい挑戦への意欲を尊重し、インテルへの移籍に同意することにしたんだ」と言葉を続けている。
特にバイエルンではカイル・ウォーカー獲得頓挫、そしてヨシプ・スタニシッチのレンタル移籍以降、ヌゼア・マズラウイ以外に右SBを本職とする選手がいないことから、パヴァールとの契約延長を切に願っていた。だが最終的にはこの夏での退団に同意することで移籍金を確保。金額については特に明かされてはいないものの、基本金3000万ユーロに加えて成果に応じたボーナスも付随。今回の契約期間は5年となっている。
なおバイエルンが2019年に同選手を獲得した際にはおよそ3500万ユーロを投じており、その後にブンデス4連覇。2020年にはチャンピオンズリーグとドイツ杯でも優勝を果たすなど欧州三冠を達成。昨季は公式戦43試合に出場して7得点1アシストをマークしており、主に右サイドバックやセンターバックとしてプレー。ブンデスでは30試合に出場してキッカー採点平均3.02をマークしている。
インテル以外にもマンUやバルサ、レアル、リヴァプールなどの名前が浮上するなか、今季はライプツィヒとのDFBスーパーカップでは先発していたものの、その後のブンデス開幕から2試合では初戦でベンチ入り、その次では腹痛を理由にメンバー外となっており、とりわけパヴァールと良好な関係を構築し、その期待値の高さをたびたび表現していたトーマス・トゥヘル監督にとっては残念な決断となった。
バイエルンの補強候補は?
一方でバイエルンはこの夏の補強ポイントとしてもう1つ、ボランチが以前より指摘されており当初はデクラン・ライスなどが浮上。最近ではパリSG時代にも獲得に動いたレスター・シティのウィルフレッド・ディディもあがっているところだ。しかしながら同選手の代理人によればバイエルンの候補者はディディだけに絞られているわけではないようで、キッカーが得た情報によるとマンチェスターUのスコット・マクトミネイ(26)、また複数のメディアによればフラムFCのジョアン・バリーニャを指摘。果たして買い取りに応じるか、それともレンタルとなるかなど、まだ不明な点は残るがただ閉幕となる9月1日までまだ十分に時間が残されていることもまた確かなこと。ただそうなればライアン・グラフェンベルフも新天地を模索することになるだろうが。
Merci, Benji! 🎥🔴⚪ pic.twitter.com/hjMmhxnwRM
— FC Bayern München (@FCBayern) August 30, 2023