2023/09/01

バイエルン遂にボランチ補強へ、フラムからジョアン・パリーニャ獲得間近

©︎IMAGO/Offside Sports Photography

 移籍市場最終日を迎えた金曜日もなお、バイエルン・ミュンヘンでは積極的な動きに出ようとしている。キッカーが得た情報によれば数週間前より、トーマス・トゥヘル監督が求めるボランチ候補の1人として、フラムFCのジョアン・パリーニャの名前が含まれており、ただ基本的にボランチ獲得となった場合には資金面(レンタルか完全移籍かなど)に加え、数の面(移籍希望のライアン・グラフェンベルフの行き先)などもまた指摘されていたのだが、もはやオランダ代表MFのリヴァプール移籍成立は形式的なものでしかなく、そしてバイエルンもフラムと約6500万ユーロで合意に達したことから、こちらも成立まであとわずかという所まで到達した。これからフラムはその後継者を探していくことになるだろう。

 かつてバイエルン・ミュンヘンではユップ・ハインケス監督が、ハビ・マルティネスというボランチをラストピースとみていたように、どうやらトーマス・トゥヘル監督もまた同じものをパリーニャのなかにみているのかもしれない。逆に言えばこの夏に獲得した選手がセンターフォワード(ハリー・ケイン)、センターバック(キム・ミンジェ)、そしてボランチのパリーニャとなると、バイエルンではその屋台骨の再構築をはかったという表現もできそうだ。190cmと大柄のパリーニャはポルトガルのリスボンに生まれ、昨季開幕前にフラムに加入。5年契約を締結し中盤の主軸をになってきた。

 そしてこれからキミヒ、ゴレツカ、ライマーとダブルボランチ2枠を争うことになり、その行方も気になるところだがパヴァールがインテルに移籍し空いた右サイドバックへの対応も同時にきになるところ。現在はヌゼア・マズラウイただ1人がオプションということになり、それ以外の候補には前述のキミヒ、そしてライマーもまた選択肢の1つとなるだろう。一方で左サイドバックに関しては逆に十分な人材が確保されており、アルフォンソ・デイヴィースに加えてこちらも中盤でもオプションとなりうるラファエル・ゲレイロを、この夏にボルシア・ドルトムントから獲得済みだ。

バイエルン・ミュンヘン バイエルン・ミュンヘンの最新ニュース