2023/09/01
バイエルン期待の若手パウル・ヴァナー、独2部昇格組エルフェアスベルクに武者修行

©︎IMAGO/Ulrich Wagner
16歳の誕生日を迎えたその2週間後に、バイエルン・ミュンヘンで公式戦デビューを飾ったパウル・ヴァナー。コロナ禍が吹き荒れる2022年1月に数多くの主力選手が離脱したことを受けてのもので、そこでブンデスリーガ史上2番目(1位はユスファ・ムココ)の選手となった同選手は、その3週間後には長期契約締結という形で報われるも、現在はキミヒ、ライマー、ゴレツカ、ムシアラらとの中盤での争いにさらされ、いまだブンデス通算6試合、チャンピオンズリーグ2試合のみにとどまっている。
最近ではブンデス4部相当のセカンドチームにてバイロイト戦で得点をマークした期待の逸材は、更なる飛躍を期すためにこれからはブンデス2部の舞台へと臨むことを決断。この夏に2部昇格を果たしたエルフェアスベルクではバイエルンと同様、トップ下の位置でプレーすることに。 キッカーが得た情報によれば当初、スイス1部シュトゥルム・グラーツ移籍の流れにあったものの破談。さらに元ブンデスリーガ指揮官コーフェルト監督率いるベルギー1部、KASオイペンからの関心もあったようだ。
ちなみにヴァナーについて代表シーンでいえばドイツのみならず、オーストリア代表としてもプレーが可能であり、ラルフ・ラングニック代表監督はすでにA代表参加へと招待。現時点ではまだ最終決定はくだされておらず、おそらくそれはバイエルン・ミュンヘンにおける今後についても同様のことがいえるだろう。その後にバイエルンに定着できるか否か、まずはその前にこれから迎えるブンデス2部で残留というチームの目的達成のために出来うる限り貢献していくことが先決となる。
ブックSDは「紛れもなく逸材であり、素晴らしいテクニックと高いサッカーIQともった選手。チームをより豊かなものにし、オフェンスにフレッシュさをもたらしてくれるだろう」と期待。一方のヴァナーは「このクラブ、チームメイトとのこの挑戦を楽しみにしているところだよ。ぜひ成功をおさめたいし自分としてもこの新しい経験を通じて成長していきたいと思う。」と意気込みをみせた。
バイエルン、さらに若手3選手が移籍
なおこの日はアンジェロ・ブリュックナー(20)がオーストリア1部ハルトベルクにレンタル、ウィンガーのアリホン・イブラヒモヴィッチ(17)もセリエAのフロジノーネに1年間の期限付きながら買取オプションつきでレンタル、さらにはディフェンダーのアントニオ・ティクヴィッチ(19)も、こちらは完全移籍でセリエAのウディネーゼ・カルチョに移籍することが発表されている。