2023/09/01
右SB不足のバイエルンはカンセロ復帰画策?グラフェンベルフもリヴァプールへ

©︎IMAGO/Eibner
まずはヨシプ・スタニシッチはレヴァークーゼンにレンタル移籍、そしてその後にはベンジャマン・パヴァールがインテル・ミラノに完全移籍し、現在は右サイドバックを専門とする選手がマズラウイただ1人という状況で、本日の夏の移籍市場最終日を迎えることになった、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督。「まぁあまり喜べるものではないだろうね」とこの日の会見で明かした指揮官は、「ヨシプの時にはベンジーへのオファーはなかったし、ベンジーは次に向けた準備をしていた」とコメント。そして本来ならばパヴァールが契約満了となる来夏にスタニシッチが戻ってくる、というのが「当初の予定だった」ようだが、それが「一気に180度変わったのだ。大きな穴が空いてしまったし、この短時間のうちにそれをなんとか埋めようとしているよ」と言葉を続けている。
ただ現在はボランチの補強としてフラムからジョアン・パリーニャ獲得間近とも伝えられており、そうなれば確かにライアン・グラフェンベルフがリヴァプール移籍の流れにあるとはいえ、ゴレツカ含むダブルボランチ候補の4人のうちジョシュア・キミヒ、そしてコンラッド・ライマーも右サイドバックのオプションとして考えることはできるだろう。さらに昨シーズン後半戦よりレンタルで加入するも、その後に買い取りオプションを行使することなくマンチェスター・シティに復帰していた、ジョアン・カンセロの再レンタルという可能性についても現在は取り沙汰されているところだ。
トゥヘル監督、グラフェンベルフに奮起を期待するも・・・
一方でリヴァプールに移籍金4000万ユーロで渡るとみられるグラフェンベルフについては、トゥヘル監督は「昨年も含めてうちでの問題は、CMFというポジションが我々のシステムには存在しないことにある。」と説明。結局のところバイエルンが昨年に獲得した理由は、1年後に倍以上の金額で売却するということ以外に見出すことは困難のようだ。「彼自身はとても良いやつで熱心に取り組む、礼儀正しいまったくもって問題ない選手」と指揮官。ただこれまで視野の広さや判断面での不足を指摘し、むしろその成長を期待していたのだが「できればそれを乗り越える喜びを感じて欲しかった。しかしこれを非難などできない。それができず別のオファーが届くなら話し合いに応じることになるよ」と述べている。