2023/10/11
7ヶ月ぶり連続無得点も、ハリー・ケインがバイエルンで見せる更なる進化

©︎IMAGO/Sven Simon
ハリー・ケインが2試合続けて無得点に終わった試合を遡るならば、それは7ヶ月も前まで振り返らなくてはならない。プレミアリーグ直近14試合で13得点をマークしていたイングランド代表主将は、その勢いのままこの夏からはバイエルンに乗り込んでおり、そして開幕から6試合で8得点と早速量産体制へと入っている。さらにチャンピオンズリーグでも初戦マンチェスター・ユナイテッド戦にてゴールを決めている。では今回のCLコペンハーゲン戦に続き、フライブルク戦でも無得点に終わったことは、不振を意味することになるのだろうか?確かに前者では後半70分までは精彩を欠き、ただ最終的には勝ち越し弾の起点となるなど存在感をみせていたとはいえ・・・?
ハリー・ケインが2試合続けて無得点に終わった試合を遡るならば、それは7ヶ月も前まで振り返らなくてはならない。プレミアリーグ直近14試合で13得点をマークしていたイングランド代表主将は、その勢いのままこの夏からはバイエルンに乗り込んでおり、そして開幕から6試合で8得点と早速量産体制へと入っている。さらにチャンピオンズリーグでも初戦マンチェスター・ユナイテッド戦にてゴールを決めている。では今回のCLコペンハーゲン戦に続き、フライブルク戦でも無得点に終わったことは、不振を意味することになるのだろうか?確かに前者では後半70分までは精彩を欠き、ただ最終的には勝ち越し弾の起点となるなど存在感をみせていたとはいえ…
いやそうではない。むしろ特に今回のフライブルク戦では、ケインがバイエルンのサッカーに順応しようという、努力する姿勢がみてとれた。序盤から積極的にプレーに関与していく姿勢を見せたベテランストライカーは、たびたびボランチの位置にまで下がる様子も見受けられており、「それが我々が彼に要求していたことだったんだよ」と、トゥヘル監督はコメント。「高い位置に2人のトップ下を配置して、ハリーにはより下り目に構えてもらった。つまり彼の背後に動けるスペースを確保し、そのプレーのスピードアップのために多くのアクションに絡んでもらったということだよ。これを要求しており、そして彼もうまく対処してくれた。こういったプレーもまた、彼の好むものでもあるよ」と言葉を続けている。
そして約8分後にはリロイ・サネが、ケインから繰り出された素晴らしいお膳立てを受けて、あとはフィニッシュだけまでいったもののこれは失敗。だが25分にはサネがドリブル突破からケインを経由し、お膳立てされたところをゴール前できっちり押し込んで2−0。今シーズン4アシスト目を記録し、スコアリングポイントは8得点と合わせて12にまで伸ばした。また得点への脅威がこの試合で欠けていたということではない。「彼が今日放った2本の枠内のシュートは、いずれも非常に危険なものだったし特にそういう心配はない」と指揮官。その上で幾度となくトゥヘル監督は、まだまだケインはこれからであることも強調していた。
ボアテング「フィットネスではポジティブなフィードバック」
フライブルク戦後にトゥヘル監督は、ジェローム・ボアテングの獲得を見送った理由について「クラブの判断を受け入れる」、少し口惜しそうに「競技面だけが理由ではない」と説明をしていたが24時間も経たないうちに選手側も、「自分にアピールするチャンスを与えてくれた、バイエルンに感謝しています。そして自分のカムバックに向けてサポートしてくれたトゥヘル監督やコーチ陣にも感謝しています」とインスタグラムにて投稿。「懐かしい面々にも会えてよかった」と付け加えた。なお今後はアマチュアにて体調管理に努める許可を得ており、「フィットネスレベルでは良いフィードバックをもらったから。これからもハードワークを続けるつもりだよ」と語った。