2023/10/11

ウパメカノ3週間離脱のバイエルン、デ・リフトの復調に期待

©️IMAGO/Eibner

 1週間半後には古巣1.FSVマインツ05とのアウェイ戦に臨むことになる、バイエルン・ミュンヘンのトーマス・トゥヘル監督。しかしながら現時点ではまだ、どのような守備陣で臨むことができるか不透明となったままだ。日曜に行われたフライブルク戦にて、ダヨ・ウパメカノが筋肉系の負傷を抱えたことが明らかとなり、その離脱期間はおよそ3週間ほどが見込まれているとのこと。そのため今回のマインツ戦のみならず、続くCLガラタサライ戦、さらにはその後のダルムシュタット戦や、おそらくはその後のドイツ杯ザールブリュッケン戦でも欠場ということになるだろう。11月4日に控える、ボルシア・ドルトムントとの『ドイツ頂上決戦』でも復帰できるかは不明だ。

 その一方でバイエルンには別のところでの期待感もあり、マタイス・デ・リフトに関してはもうまもなく復調を果たせるだろう。今季はまだ126分間しか出場できていないオランダ代表は、左膝を打撲した9月はじめより離脱が続いており、痛みがなかなか引かず練習参加を見合わせていたのだが、昨日火曜日には個別にランニングセッションを完了。痛みから完全に解放されることになれば、マインツ戦からメンバー復帰もはたせるはずだ。

負傷離脱の恩恵を受ける若手、テルとクレツィヒ

 そもそも今夏の移籍期間終了時からCBと右SBでのコマ不足が指摘されていたバイエルン・ミュンヘンだが、先日のドイツ杯初戦ミュンスター戦ではセンターバック全員負傷離脱という辞退にまで発展。いまはキム・ミンジェが戦列にいるのみで、上記2選手のほかにも若手センターバック、タレク・ブッフマンも筋束の断裂からまだ回復をはかっているところ。ヘーネス名誉会長がいくら「代表選手が揃っている」とトゥヘル監督による選手層の薄さへの懸念に反論したところで、状況は明らかにトゥヘル監督の見方寄りで、左サイドバックもラファエル・ゲレイロもハムストリングの負傷で離脱中だが、逆にここでチャンスを活かしたのが若手フランス・クレツィヒで。へーネス会長も「もっと選手を獲得していれば起きなかった現象」とその恩恵を認めている。

 一方で攻撃陣に関してはセルゲ・ニャブリが離脱となったがトーマス・ミュラー、キングスレイ・コマンに加え、チャンスを活かした若武者マティス・テルの存在によって、今のトゥヘル監督には十分に選択肢が手元にあるといえる。そして水曜日に「急遽キャンセル」となったことがカメルーン代表から発表されたエリック=マキシム・シュポ=モティングも控えており、こちらは理由については特に説明はされていない。先日のフライブルク戦ではコマンに代わって88分から出場。これまで公式戦9試合で出場しており、ボーフム戦とミュンスターとのカップ戦でそれぞれ得点を決めているところだ。

ボアテング、ドイツ国外の移籍視野に

 センターバックの選手層の薄さを懸念して、先日までバイエルンの練習に参加していたジェローム・ボアテングに関しては、獲得は見送られたが引き続き、アマチュアチームにて体調維持に努めているところ。35歳の元ドイツ代表はビルト紙に対して「新しい仕事への準備はできている」と述べ、自分の力を改めて世間にみせつけたいと強い闘志をもって日々取り組んでいるようだ。なお移籍先としてはドイツ国外を視野に入れている模様。
 

バイエルン・ミュンヘン バイエルン・ミュンヘンの最新ニュース