2023/11/20

ドイツ凱旋で大活躍の18歳ユルディズ、手放したサリハミジッチ氏にマテウス氏は苦言

©️IMAGO/Ulrich Hufnagel

 土曜に行われたドイツの首都ベルリンでのトルコ代表戦は、ドイツ代表にとってはナーゲルスマン監督ぼ母国初戦での初黒星と暗雲たちこめる結果に終わったものの、一方で18歳ケナン・ユルディズにとっては忘れられない1日となった。前半終了間際に代表初得点で逆転弾。憧れのデル・ピエロ氏のセレブレーションを模したパフォーマンスで、その喜びを表現した。

 しかしこの得点が意味するところは多くのトルコファンの前でドイツ代表を下したという意味以上のものがある。というのもドイツのレーゲンスブルク出身でそこでユース時代を過ごし、さらにバイエルン・ミュンヘンのユースにも在籍していた同選手は、ドイツ代表としても、そしてブンデスリーガーとしても、現在プレーしている可能性があった。だがいまはトルコ代表として、セリエAユベントス所属の選手としても、生まれ故郷に凱旋する立場に。

 先日までトルコ代表で監督を務めていたシュテファン・クンツ氏は、ドイツ代表が繋ぎ止められなかった理由について「トルコでは以前から注目され、しかもかなり早い段階からアプローチしてくるものだから、なかなか難しいところがある」と連盟を擁護しつつも、「ここでの集中を欠いていたともいえるかもしれないが」と指摘。ただディ・サルボU21監督が関心がなかったことを認めているように、実際に連盟がアプローチする意思があったか自体不明だが・・・。

 一方でバイエルンではどうか?今夏に解任となったサリハミジッチ競技部門取締役は、2022年に当時17歳だったユルディズ引き止めに際して、希望する金銭面での要求に応じられない姿勢を貫きユベントスに渡った経緯がある。解説者のローター・マテウス氏は「職務を果たせていなかったのではないか」と苦言。逆にユベントスはユルディズに対して「僕に完璧なキャリアプランを提示してくれた、と話していた」とクンツ監督。実際にアッレグリ監督も「本当に大きな選手になれる」と期待感を示している。

クローゼ氏「バイエルンはヴィルツ獲得にも動いた」

 もう1人、もしかするとバイエルンに所属していたかもしれない選手の1人が、この日にドイツ代表の一員としてプレーしていたフロリアン・ヴィルツだ。当時ユースの監督を務めていたミロスラフ・クローゼ氏は、「Bユースで彼は我々を圧倒しており、きっと大舞台に立つ選手になると確信を覚えた」ため、獲得を模索していたという。結果的にヴィルツはレバークーゼンでのキャリアを続け、いまやアロンソ監督の下でブンデス首位のチームを牽引。「グアルディオラ監督のサッカーと多くの共通点」がある中で、ヴィルツは「決定力やセットプレーでの脅威」など「丁寧な仕事ぶりで、見ていて楽しいね」と更なる飛躍を期していた。

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