マルコ・ヴェラッティ、パリＳＧからカタールへ

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　この夏の移籍市場においてマルコ・ヴェッラッティの周囲では、パリ・サンジェルマンからの移籍の可能性が絶えず伝えられ続けていた。たとえばリヴァプールＦＣやアトレティコ・マドリードが３０歳のミッドフィルダーに対する関心を示していると噂され、加えてサウジアラビアからもアル・ヒラルやアル・アハリなどが浮上。だが最終的にはいずれの移籍も実現することなく、ただパリの開幕戦ロリアン戦でメンバー外だったヴェッラッティは、最終的には欧州移籍市場閉幕から２週間が経過した水曜日にカ、タールの首都ドーハにあるアル・アラビSCに加入することが発表されている。

　ユース時代を過ごしたデルフィーノ・ペスカーラからパリに移って11年。ヴェッラッティがリーグ・アンとパリ・サンジェルマンで輝かしい成績を残したこの期間で、ほぼ毎年リーグ優勝を果たし、さらにスーパーカップで9回、カップ戦とリーグカップで6回のタイトルを獲得。イタリア代表にも定着し、2021年の欧州チャンピオンズリーグでも欠かせない存在となっていた。

　なお移籍専門家のファブリツィオ・ロマーノ氏によれば、ヴェッラッティ獲得には4500万ユーロが用意されるようで、同リーグにとって最高額。その別れに際して、同選手は「多くの偉大な選手たちとともに10年以上PSGのピッチに立ち、30個のタイトルを祝うことができたことを誇りに思う」とコメント。「パリ、クラブ、そしてファンは、僕の心の中で常に特別な位置を占めている。僕はいつだってパリジャンさ」と述べ、ケライフィ会長は「「マルコは永遠にパリSGと関わることになる。常にクラブのために全力を尽くし、多くのことを成し遂げてきた。クラブを代表してマルコと彼の家族に感謝したい」とエールを送っている。