2023/10/18
現場から僅か5キロで乱射事件!ユーロ予選が中止、翌日全7試合で1分間の黙祷

©︎IMAGO/Isosport
月曜夜に行われたユーロ予選ベルギーvsスウェーデン戦は、ハーフタイムで突然中止が告げられた。試合が行われていたベルギーの首都ブリュッセルのダウンタウンにて、銃乱射事件が発生したため安全上の懸念が生じたことがその理由だった。試合会場からわずか5kmの距離となった事件現場では2人が死亡。スウェーデンの協会会長がその後に認めたように被害者はいずれもスウェーデンのサポーターで、ベルギーのデクルー首相も夕方遅くにこのことを確認している。
まずは治安当局から連絡があるまで選手たちはロッカールームにとどまり、地元のテロ警戒レベルが最高となるなかで、その後に中止が宣言。スウェーデンのテレビSVTが報じたところによると、公共の場でスウェーデンの国旗を掲揚しないよう勧告されながら、選手とサポートスタッフはその夜、チャーター機で出発しており、スウェーデンのアンデルソン代表監督は「我々はなんという世界に住んでいるのだ。非常に悲しい。スウェーデン人の一人として残念でならない」と嘆いた。なおこの攻撃をテロ行為として分類したベルギー政府は、犯人とされる45歳のチュニジア人が最終的に火曜朝に警察によって射殺されたことを明らかにしている。
UEFA、火曜開催の7試合で1分間の黙祷
翌日に行われたユーロ予選では1分間の黙祷が捧げられており、「UEFAはここ数日ヨーロッパとイスラエルで殺害された、全ての欧州サッカーファミリーを追悼するとともに、今夜開催のユーロ予選(7試合)すべての試合で1分間の黙祷が捧げる」と宣言。イスラエルではイスラム過激派テロ組織ハマスが同国を攻撃し、多数の犠牲者を出した。 それを受けてイスラエルで開催されるすべての試合がUEFAによってキャンセルされており、現時点では大体日程など詳細はまだ明らかにはされていない。