2023/10/31
リヨンのチームバス襲撃でグロッソ監督流血、既に9人が身柄拘束

©️IMAGO/PanoramiC
予定されていたフランス1部オリンピック・マルセイユvsオリンピック・リヨン戦は、アウェイチームのバスへの襲撃事件により、急遽中止となることが発表された。到着直前に車両に石が投げつけられた結果、ファビオ・グロッソ監督が流血しながらスタッド・ヴェロドロームの内部に入っていく姿が見受けられており、さらにラファエレ・ロンゴACも負傷。グロッソ監督に至っては目眩を訴えてたことも伝えられている。
リヨンのオーナー、ジョン・テクスター氏は「顔にガラスが当たってしまい、会話さえままならない状況だったんだ。怒りがおさまらないよ。選手たちもコーチたちもこの日の試合のために準備をすすめ、そして多くのファンたちもまたこの試合を楽しみにしていたというのに」とコメント。リヨン側からは中止を求めてはいなかったようで「我々には戦う準備はできていた。ただこれはスタジアムの外で起こったことなので、この決定は我々にどうこうできるものではない。そしてこれは決してサッカーでは起きてはならないこと。主審の決定は理解できるものだ」と述べた。
またマルセイユのパブロ・ロンゴリア会長も「リヨンのファビオ・グロッソ監督の身に起こったことは絶対に阻止しなくてはならないことだった。全くもって容認などできえないし。サッカー界で決して許されるものではない」と糾弾。なおリヨンのファンを乗せた3台のバスについても損傷があり、レキップによれば復路に利用することさえできなかったようだ。
なおダルマニン内務大臣によると、警察官5人が負傷。すでに9人が逮捕されているという。ちなみに両クラブによる衝突はこれまでにも度々見受けられており、2021年11月にはディミトリ・パイェがコーナーキックに臨んだところ、左耳の後ろに飲料容器が直撃し、リヨンに対して勝ち点の減点と無観客処分が言い渡されている。