2020/12/02

EU離脱による、プレミア移籍への変化


 イギリスには確かに豊富な資金が手元にある。それはサッカー界にとって隠された事実などではない。だがその島へと向かうためには、これからは高いハードルが設けられることになるだろう、イギリスのEU離脱によって。
 プレミアリーグ、イングランドサッカー協会、そしてイングリッシュ・フットボール・リーグが発表した文書によれば、2020年12月31日よりEU圏内からの選手獲得については、大幅な制限が設けられることになった。
 それによれば同国のプロクラブは将来的に、獲得のためのライセンスを必要とすることになり、ユース含む代表での経験、移籍元のクラブ、そして試合数などの3つの基準に基づいたポイントシステムによって決定されることになる。
 ただ仮にこれからの基準を満たしていなかった場合であっても、特別措置という形で獲得する猶予はあり、あくまで今回の目的は同国の人材が活用される機会を増やすということにあるという。
 イングランドサッカー協会のバリングハム会長は、このことへの満足感を示しており、「EU離脱後の対応について異なる見解も最初の時点ではみられていたが、これはサッカー協会にとって最も効果的にできるものだ」と胸を張った。
 だがそれでもこれ自体、考えているようにそのまま実施できるかは、まだわからない。これが確実に可能となるのは、イギリスが「強行的な離脱」を行った場合の話であって、もしもEUとの間における労働者の移動へ、新たな規制が設けられることになれば調整が求められる可能性はある。いずれにせよその結論も、あと数週間のうちに出ることにはなる。
 

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