2023/09/09
激動のマンU:アントンにDV疑惑、サンチョの口撃、開幕つまづき、そして最大の株価下落

©️IMAGO/PA Images
2023/24シーズンにおけるマンチェスター・ユナイテッドの出だしは、まさに激動そのものとなってしまった。火曜日にはニューヨーク証券取引所での株価が19.35米ドル(約18ユーロ)と歴史的な18.2%の急落を記録。これはクラブ史上過去最大の下落幅であり、『メール・オン・サンデー』がオーナー交代がひとまず頓挫したとの報道を受けてのもの。
長年にわたりファンからの不評をかっているグレイザー一家は、昨年11月に15年ぶりに売却を検討していると発表したものの、ただそれが完全撤退を意味するものかどうかは不透明なままとなっており、カタールのシェイク・ジャシム・ビン・ハマド・アル・タニ氏と、”イネオス “グループの大富豪であるサー・ジム・ラトクリフ卿が応札。
そしてタニ氏が落札したと報じられたものの、それはどうやらフェイクニュースだったからいまだ特に進展は見られていない。前述の『メール・オン・サンデー』によればグレイザー一家は、新たなテレビ収入が見込まれる中、北中米ワールドカップまでは売却を待つ考えだという。その報道が今回の下落へとつながった格好だ。
一方でマンチェスター・ユナイテッドでは競技部門においても、負けず劣らずの試練が訪れているところ。まず開幕からこれまで4試合における勝ち点数がわずか6、ジェイドン・サンチョの「スケープゴート」発言に加え、さらに先日ヘタフェに移籍したメイソン・グリーンウッドに続き、アントニーもまた家庭内暴力の疑惑が浮上。なおクラブ側は火曜日に「この問題を深刻に受け止めている」とした上で、「さらなる情報が手にできるまであは発表は差し控えさせていただきたい」と述べるにとどまった。