2023/09/26
チェルシー混乱の象徴:”イエローコレクター”と化したニコラ・ジャクソン

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今季のプレミア開幕戦ではリヴァプールと引き分けを演じた、チェルシーFC。オーナー交代と爆買い、さらに度重なる監督入れ替えで大混乱に陥った昨シーズンから、新たに就任したマウリシオ・ポチェッティーノ監督の下での安定化が期待されたものの、それから6試合が経過し、わずか1勝。それも昇格組ルートンからのもので、最近3試合ではいずれも無得点。アストン・ヴィラ戦により早くも3敗目を喫した。
アルゼンチン人指揮官は攻守にわたり新たなコンセプトを注入しようとはしているものの、爆買いした、それでいてまだ経験も実績も浅い集団は、バランスという点でもハングリーさという点でも見出すことができておらず、むしろいずれの点でもアンバランスが目立っており、その最たる例が、審判への抗議でイエローカードコレクターと化したニコラ・ジャクソンだろう。早くも5枚目の警告を受けた若手ストライカーについて、ポチェッティーノ監督は「これが続くようなら、チームを大いに困らせることになる。もっと賢くなれと伝えた」と説明。
加えてアストン・ヴィラ戦では20歳、グストが退場処分を受けて同様にチームを困窮させる結果を招いている。「我々は選手個人個人というレベルだけでなく、チームとしても成長していかなくてはならない」とポチェッティーノ監督は強調。「ジャクソンのようにまだ若く、プレミアリーグを体感している段階にある選手には、ある程度の時間も必要なのだから」と言葉を続けた。「私としてはぜひ、チームとして一丸となり、全力をピッチ上で出し切る、そういった姿を目にしたいんだ」