2023/09/30
リヴァプールでの再起にかける、グラフェンベルフ「クロップ監督が植え付けようとしているのは…」

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ユルゲン・クロップ監督の下でリヴァプールFCが成功をおさめていた3年間、中盤では常にファビーニョ、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジョーダン・ヘンダーソンによる3人が構成されていたが、いまはそのいずれもクラブに在籍していない。アンフィールドロードにおける「リヴァプール2.0」の新しい中盤は今まさに模索中であり、現在はリーグ戦ではカーティス・ジョーンズと新加入のアレクシス・マック・アリスター、ドミニク・ソボスライが定位置確保の足掛かりを築いているところ。一方でヨーロッパリーグやリーグカップなどではハーヴェイ・エリオット、遠藤航、ライアン・グラフェンベルフらが先発に名を連ねているところだ。
特にバイエルンで過ごした1年間ではなかなか定着できていなかったグラフェンベルフだが、これまではリンツ戦とレスター戦にて共にアシストを記録、。現在はリーグ戦での出場機会を虎視眈々と狙っているところで、なかでもジョーンズの牙城がもっとも崩しやすいかもしれない。ただそのために何が求められるのだろうか?「カウンタープレスを仕掛けること。それが監督が僕に植え付けたいと思っていることなんだ」と21歳のMFはコメント。「まだシステムについて、もう少し学ばなくてはならない」とも明かしており、またこれまで出場したプレミアでの2試合と、そしてわずかな出場にとどまったブンデスを比較して、「イングランドはよりフィジカルだね。まぁでも、僕は昨シーズンはあまりプレーしていなかったから」と語った。
リヴァプール、さらなる資金調達を発表
なお、2010年にリヴァプールFCを買収したフェンウェイ・スポーツ・グループ(FSG)は11月、新たな株主を探していると発表し、これまで様々な憶測を呼んでいたのだが金曜日、FSGが保有する株式の一部を、ニューヨークを拠点とするスポーツ市場に特化した投資会社ダイナスティ・エクイティに売却したことを正式に発表している。メディアの報道によると、リバプールは1億から2億米ドル(約9500万から1億8900万ユーロ)を受け取る見込みながら、これが実際に戦力補強に使われることは、ほぼないだろう。コロナ禍やアンフィールド・ロードの拡張工事など「主に銀行債務の返済に充てられる」とすでに発表がなされており、FSGのマイク・ゴードン会長は、「リヴァプールへの長期的なコミットメントは、これまでと変わらず強い」と断言。引き続きクラブの長期的な財政的安定と将来の成長を確保するため今後も、資金調達を目指していく考えも併せて強調した。