2023/10/28
FIFAがトナーリの出場停止を確認、土曜のウルブス戦から欠場

©︎IMAGO/Crystal Pix
木曜日にイタリアサッカー協会はサッカー賭博のスキャンダルを受けて、サンドロ・トナーりに対する10ヶ月の出場停止処分を科すことを判断。それはすでにFIFAによって確認がなされたために、全ての競技大会において即時有効ということになった。そのため土曜午後に行われるウォルバーハンプトン戦での出場に「可能性は十分にある。クラブとして我々はまだ正式な確認を受け取っていない。そのニュースや声明は聞いているが、イタリア当局からは何も聞いていない」と期待感をみせていた、エディ・ハウ監督の希望は砕かれたことになる。つまりは水曜日に行われたチャンピオンズリーグGL第3戦ボルシア・ドルトムント戦が、同選手にとってしばらくは最後の試合ということになるだろう。
これで早くも2023/24シーズンを終えることになったイタリア代表は、来夏に控えるユーロ参加も不可能となり、これからはギャンブル依存症の治療のために半年間のセラビーを受けなくてはならない。さらにギャンブル依存症をテーマとした講義にも16回参加する必要があり、仮にこれらの措置に違反した場合には3年を超える大幅な出場停止処分が科せられることになる。なおイタリアのメディアが報じたように、トナーリが出場停止期間中に実際にマグパイズで練習することが許されるかどうかは「我々には分からない」とハウ監督は語った。ちなみにイタリアではそのほかにも二コロ・ファジョーリ、そしてニコロ・ザニオーロもこのスキャンダルに含まれ、前者についてはすでに7ヶ月の出場停止処分が科せられるなど渦中にあり、トナーリに関しても今夏に支払った移籍金6000万ユーロをめぐり、所属元のACミランを法的措置で訴えるかは未決となっている。
ACミラン、生き残る可能性は16%
またACミランではCLの舞台でも厄介な立場に立たされており、4試合を終えて勝ち点は僅かに2。統計的にはここから生き残った確率は、わずか16%しかない。パリ戦での敗北に「深刻だ」とAmazonプライムに対して語ったピオリ監督は、「改善点が多くある」と指摘。この試合自体でのクオリティには不満ではなく、ただ「ここぞという場面では」みせられなかったとの見方を示した。またヨヴィッチではなくジルーをフル出場させたことについては「ヨヴィッチがウォーミングアップで違和感を覚えていたから。ナポリ戦の起用さえわからない」と説明。