2023/11/01
リーグカップ戦16強:立て直したいニューカッスルとマンU

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ブンデスリーガで最も裕福なクラブであるはずのバイエルンでは選手不足に苛まれているところだが、プレミアリーグでも同様の現象が見受けられているところ。サウジマネー注入で残留争いから一躍チャンピオンズリーグ出場を果たしたニューカッスル・ユナイテッドではあるのだが、しかしながらアレクサンダー・イサクとジェイコブ・マーフィーが先週のCLドルトムント戦で負傷。9月から離脱中のハーベイ・バーンズとスヴェン・ボットマンに加え、先日にはサンドロ・トナーリは10か月の出場停止処分も言い渡されてしまった。
つまりシーズンで盛り上がりをみせる熱い時期にあって、リーグカップ戦マンチェスター・ユナイテッド戦やその後のリーグ戦アーセナルFCでハウ監督は、「決して理想的とはいえない」人事面でのやりくりを迫られるところ。とりわけ最近では公式戦4試合でわずか1勝と結果にもその困難さは表れており、「週1の試合だけで困難にうまく対応できた昨季とは状況は大きく違う」と指揮官。「いまはチーム全員の力は必要であり、全員1人1人がもっと貢献できなくてはいけない」と言葉を続けている。
とりわけニューカッスルではイサク、そしてウィルソンの2人しかストライカーは存在しておらず、なぜ3人目を獲得しなかったのかという疑問は残る。「我々にそれだけのリソースがなかったのだよ」とハウ監督。資金調達よりむしろファイナンシャル・フェアプレーが更なる爆買いの妨げとなった。ただトナーリの出場停止処分など、この冬の移籍市場ではさらに動きに出る可能性は十分にあり、それ以外にもボットマンの膝の問題も懸案事項。ただそれ以前にチャンピオンズリーグでの生き残りをかけた大一番、ドルトムントとの第2戦までにどれほど状況を改善できるか。今はその方が問題だ。
マンチェスターU、指揮官は前向きさ強調も…
逆にマンチェスター・ユナイテッドは週末のマンチェスター・シティとのダービーで0−3と敗戦、この街の覇権がスカイブルーにあることを改めて思い知らされる結果となっており、ただ「良い戦いはしていたよ。ペナルティで遅れをとったが、同点のチャンスは十分合ったのだ。勝つこともできただろう」と強調している。「調子は上がっているし、メンタル面でも非常にいい。」
ただ懸命に前を向く指揮官ではあるものの、実際には前半はオープンな展開となったが結局は、シティに圧倒される展開へと陥ったこともまた確かであり、これから勝ち点差8にまで開いたCL圏内に近づくためにも「もっと忍耐力をもてること。そして離脱した選手が何人か戻れば改善されていくはずだ」と指揮官。さらなる奮起が求められている。