重圧募るニューカッスル戦での敗戦、マンチェスターＵとテン・ハフ監督

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　無論ニューカッスルのサポーターが相手指揮官を揶揄する形で、「エリック・テン・ハフ、明日には解任されることだろう」と叫んだその予言が実現することはおそらくないだろうが、ただ前回優勝クラブとして臨んだリーグカップ戦にてまたしても、ホーム戦で敗戦を喫したマンチェスター・ユナイテッドでは、上層部はおそらくオランダ人指揮官を今後も支持していく見通しとはいえ、それでもただこのままで済むということもないはずである。

　この試合で両チームともローテーションを行う形で対峙した結果、マンチェスター・ユナイテッドはこの３日間で２度目となるホーム戦敗戦。これは１９６２年以来となる珍事であり、さらに開幕からホーム戦１０試合目ではやくも５敗を喫したというのは、１９３０年以来という異常さだ。「かならずや本当の姿をお見せできる、それは時間の問題だ」と試合前に口にしていたテン・ハフ監督だが、果たして発揮するまでの時間となるか解任されるまでの時間の問題となるか。

　　昨シーズンでは名門クラブの復権を期待させる戦いぶりをみせたマンチェスター・ユナイテッドとテン・ハフ監督だったのだが、今季は明らかに人事面でのやりくりに苦心しており、今回の試合ではときに無力ささえ感じさせる戦いの中、中盤の要であるカゼミーロが負傷交代してしまったことはこの試合の象徴的シーンだといえるだろう。試合後「今期は多くの挫折も覚悟して臨んでいる。ただそれでも結果を出さなくては。日曜の試合も今日も内容は程遠いもので、その責任は私にある」と指揮官。

　マンチェスター・ユナイテッドでは以前としてピッチ外での話題も事なくことはなく、規律面や法的問題に加えてオーナーの問題、ラトクリフ卿への売却の不確実性などの雑音にも見舞われているところ。決して良好の環境とはいえないなかでも、テン・ハフ監督は「これはあまりに期待値を下回るものであり、ただしていかなくてはならいものだ」と意気込みをみせた。