2023/11/04

誘拐されたルイス・ディアスの父親、間も無くゲリラ組織から解放か

©️IMAGO/PA Images

 リヴァプールFCに所属するコロンビア代表、ルイス・ディアスの両親誘拐事件に間も無くして、終止符が打たれる可能性がでてきた。コロンビアのルイス・フェルナンド・ベラスコ内務大臣がゲリラ組織ELNとの交渉後に発表したところによれば、ルイス・ディアスの父親は「即時釈放」される見通しだという。ただし引き渡しについて「安全な地域について合意する必要がある」とも付け加えた。

 同選手の両親、ルイス・マヌエル・ディアスとシレニス・マルランダは先週末、故郷のバランカスで約2,500人のメンバーがいると言われている左翼グループ「Ejercito de Liberacion Nacional」(国民解放軍)によって誘拐。1964年から国家と戦闘を続けており、何十年にもわたってコロンビアで誘拐や襲撃などのテロを引き起こしている組織だ。特にドイツでは2003年にドイツ人観光客ラインヒルト・ヴァイゲルさんを誘拐し、74日後にようやく解放したことでも知られる。

 そして今回ルイス・ディアスの両親誘拐は、世界のサッカー界に大きな懸念を引き起こした。ユルゲン・クロップ監督は誘拐事件が発覚した直後、「こんなことは今まで経験したことがない。これは私にとって必要のなかった新しい経験だ」と失望を表明しており、さらにFIFA会長のジャンニ・インファンティーノは代表選手の家族に「サポートと祈り」を送った。なおルイス・ディアス自身はこの事件についてまだ発言しておらず、日曜の試合の出場についてもまだ未定。

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