2020/12/28
グロース監督、新戦力獲得を要望。ベンタレブは構想外
クリスチャン・グロース氏が再び、ブンデスリーガへと戻ってきた。状況はちょうど11年前にVfBシュトゥットガルトへと降り立った時と全く同じ、リーグ最下位という状況から残留を目指すというものだ。まさにその時にSDを務めていた人物こそ、現シャルケのヨッヘン・シュナイダーSDであり、「彼こそがファーストオプションだった」と、「トータルパッケージで」納得していることを強調。「11年前に同様の状況から大きな成功を収めた。そのカリスマ性、専門知識、管理能力、そして経験値をもって、残留というミッションを完遂できるものと確信している」と語っている。
そのグロース氏との契約期間は今シーズンいっぱいまでとなっており、1部残留時に延長オプションなどが付随しているかどうかなどは明言を避けている。ただそもそも今年の5月に監督業から”基本的には”身を引くことを明らかにしていた66才の指揮官は、「その時がきたら、その問題に着手するよ」とコメント。そして今回の監督復帰の理由について、改めて「私はこれまでもエキサイティングな監督としての仕事に対して、常にオープンな姿勢を保ち続けてきたよ」と明かした。
まず日曜日に最初の練習をチェックした同氏は、「まず選手とのコンセンサスを見出したいところだね。」と述べ、「何より、いかにして選手たちと接していくかが重要な鍵となる」と指摘。その上で勇気、自信、結束、そしてクレバーさんを選手たちへと求めている。ただそれと同時にこれから迎える今冬の移籍市場に向けて、新戦力の必要性にも目を向けているところであり、「もちろん希望はあるさ」とコメント。特にウィングへスピードを増していきたいところだ。「ステフェンス氏とも意見交換をしているよ」
ただいずれにせよ、グロース監督の初陣となる年明けのヘルタ・ベルリン戦までに、その新戦力が迎え入れられることはない。それでもナビル・ベンタレブについては、監督交代にも関わらず新たなチャンスが与えられることはないようだ。「彼は構想には含まれていない」とグロース監督は断言。これは11月に下したシュナイダーSDの判断を支持するものであり、同じく規律面の問題でクラブから処分を受けていたアミーヌ・アリについては、すでに復帰を果たしているもののベンタレブは契約を前倒しで解消するヴェダド・イビセヴィッチと共に、この冬にもチームを後にすることになるかもしれない。