2023/01/04
移籍頓挫→独5部→シャルケ契約、上月壮一郎「すごい1年」

©️IMAGO/RHR-Foto
12月に行われれたFCシャルケ04における3度のテストマッチの機会にて、上月壮一郎はラピド・ウィーン戦、ハイデュク・スプリト戦、そしてオスナブリュック戦においても、いずれもアピールすることに成功。そして先日にはそのFCシャルケ04とのプロ契約締結が発表され、また今冬の冬季合宿でもトップチームと共に新シーズンに向けた準備に参加しているところだ。
果たしてこれから待ち構えるブンデスリーガ19試合において、上月壮一郎に出場の機会は巡ってくるだろうか?だがこれまでのキャリアを振り返った22歳の日本人選手は「決して不可能なことはないと思います」とトルコの強い日差しの下で練習後その目を輝かせていうる。本来ならば京都サンガからグラードバッハのセカンドチームへの移籍が見込まれていたものの、移籍金の問題により頓挫してしまった上月は、最終的にブンデス5部の1.FCデューレンへと加入。そこで4部昇格に貢献(11試合で5得点)を果たしてシャルケ入りを決めると、その勢いは止まらずセカンドチーム14試合で8得点。そして前述の12月のテストマッチ3試合でのアピール劇へとつながるのである。「とにかくいろいろありましたね」
一方でトーマス・ライス監督はその上月がもつダイナミズムや対人戦における強さのみならず、とりわけ重圧に晒されても大きく構えられるその姿勢について高く評価しており、その強みをこれからも決して失われないことを願っているところ。また現在の武器はオフェンスに見られる一方で、まだディフェンス面では改善点も見受けられ、その点は日本代表主将でもある吉田麻也から直接レクチャーを受けることができるだろう。「初対面のときには、緊張しましたよ」と上月。まさにこの1年の流れは夢のような話なのかもしれない。ただそういったアピールの機会が生まれる背景には、シャルケ自体の苦しい台所事情からなかなか補強ポイントが埋まらないという側面の表れでもある。
📹 @souichiro1222 からシャルケファンの皆さんにメッセージ🙌#S04 | #上月壮一郎 | #S04inBelek pic.twitter.com/NKQmUJpBsk
— FCシャルケ04 (@s04_jp) January 3, 2023