2023/02/15

ACミランのティアウ、「夢見た舞台」CLでデビュー戦かざる

©︎AC Milan via Getty Images

 今季ここまでマリック・ティアウは、FCシャルケ04時代の270分間よりもまだ、ACミランでの出場時間は232分のみと下回っているところ。昨夏の移籍市場でドイツからイタリアへと戦いの舞台を移したユース代表選手にとっては、いかに新天地での出だしで苦労をみせたかの1つの証にもなる数字だ。実際にチャンピオンズリーグ・グループリーグでステファノ・ピオリ監督からメンバー登録されることすらなかったのである。

 しかしながら年が明けて迎えたチャンピオンズリーグ16強1stレグでは、ティアウはスターティングメンバーの一員として名を連ねていた。確かにそこにはフィカヨ・トモリが負傷離脱した影響もあってのことだが、ただティアウ自身も週末のFCトリノ戦において、3バックの一役を担い納得のパフォーマンスをみせた、その結果であるともいえる。

 「小さい頃から夢見ていた舞台なんだ」と、デュッセルドルフ出身の21歳はAmazonプライムとのインタビューにてコメント。「プレーと自分の強みに集中した、落ち着いたプレーができたと思う」と胸を張っており、特にその冷静沈着さ、リーダーとしての自覚、対人戦における逞しさがこの日は印象的であった。クルゼフスキやリシャルリソンらを封じ込めることにも成功し、「かなりうまくいったと思う」とティアウ。

 しかも試合終盤にはラファエル・レオンから供給されたクロスを押し込むことはできず、残念ながらチャンピオンズリーグ初戦での初得点とまではならなかったが、それでもジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムでの1−0による勝利はロッソネリにとって、良い形で3月8日の決戦に繋げることに成功したことに変わりない。「今回のパフォーマンスは自分たちの自信になるね」とティアウ。そして「今月はいろいろとあったけど、でもきっとそれにうまく立ち向かっていける。どう信じているよ」と意気込みをみせた。

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