2023/02/22

受難の2月、シャルケのブルナーが今度は鼻骨を骨折

©︎IMAGO/Nordphoto

 FCシャルケ04のセドリック・ブルナーにとって、2月はまさに受難の月となってしまった。2月4日に開催されたボルシア・メンヒェングラードバッハ戦では、終盤に顔面へ肘打ちを受けて唇から流血。歯の一部まで欠けてしまうという事態に発展。それでも6日後のVfLヴォルフスブルク戦では歯を苦縛ってプレーしつづけたものの、続くウニオン・ベルリン戦では今度は鼻骨を骨折。現在は治療中となっており、しばらくは特殊な保護マスクを装着してのプレーとなるが、それでも週末のVfBシュトゥットガルト戦は欠場となっている。

 なおシュトゥットガルト戦ではメフメド・アイディンが、右サイドバックの代役としてアピールをみせており、クネーベル競技部門取締役は「エネルギッシュでうまく制御されている感じだ」と評価。ただ逆サイドでもイェレ・ウロネンがウニオン戦にて、筋肉系の問題により途中交代。損傷は確認されていないがチーム練習に参加できておらず、ライス監督はこちらについても対応が迫られているところ。トーマス・アウエヤンも負傷中でこの日は個別練習のみに終始。ただ現在の情報によれば、いずれかは週末ではオプションとなる見込みだという。

ブジェラブとコロジエチャク、共にセカンドチームでもプレーせず

 ナッシム・ブジェラブとティモテー・コロジエチャク、そしてFCシャルケ04にとっても、今冬の移籍は最善の解決策となるものだった。しかしながら両選手ともその願いが叶うことはなく、2月はじめにクネーベル競技部門取締役は「何も実現しなかった」とコメント。交渉さえも入ることはできておらず、当時はまだトルコやオーストリアへの可能性も残されていたが、最終的にはそこでも新天地を見出すには至っていない。そしてシャルケでは2人をセカンドチームでさえ起用しない方針を通達。未来ある選手たちを優先しなくてならないことを考慮してのものだ。

 キッカーが得た情報によればそのため、話し合いの中で契約解消についても話題となったようだが、しかしながら選手側はたとえセカンドチームでのアピールさえも許されない状況でも、せめて体調維持のためにセカンドチームでのトレーニングプログラムをこなしていく意思を示した模様。逆にこれはシャルケ側からみれば、トレーニングの質の向上にはつながるものであり、「決して最善の状況とは呼べない。ただ可能な限りプロフェッショナルな対応をしていくべきだろう」とクネーベル取締役。

 10月に獲得したばかりのコロイジャクについては、シャルケ首脳陣は早々にその見切りをつける決断を下してはいたものの、一方で地元出身のブジェラブについては長く、トップチームへの飛躍も期待されていたのだが、ただインゴルシュタットやヘルシンキへの移籍の中でそのアピールは叶わず、この夏の契約満了をもってクラブを後にすることになる。

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