2023/04/05
「見事なアスリート」「チームプレーヤー」ジモン・テロッデの退団をシャルケが発表

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ジモン・テロッデが今シーズン限りで、FCシャルケ04を退団することが明らかとなった。これは水曜日にクラブ側より明かされたもので、35歳のセンターフォワードとの契約はこの夏いっぱいをもって満了となる。クネーベル競技部門取締役は「非常に信頼に満ちた話し合い」の結果で導き出されたことを強調。「昨季は厳しいとの声があがる非常に厳しい状況下で、シャルケのブンデス復帰達成に尽くしてくれており、ブンデス2部歴代最多得点記録選手としてもシャルケの長いクラブ史の1つとして記されていく」と語っている。
ただシャルケとしては早期に結論を導き出すことにより、現在陥っている残留争いの戦いにより集中していきたい考えであり、 「シャルケで過ごした時間は非常に感動的なもので、決して忘れることのできないような瞬間がいくつもあったよ」というテロッデも「今は僕はチームメイトと共に最後のチャプターを描いていきたいと思っている。そして最後はブンデス残留に成功して別れのときを迎えたい」とクラブ公式にて意気込みをみせている。クネーベル取締役は改めて「彼がいかに優れたアスリートであるかの証だ。終盤戦をより集中して戦えるように現時点でこの一歩を踏み出してくれた。彼は非常に重要な存在で、ブンデスリーガーとしてシャルケを見送るために全力を尽くしてくれることだろう」とチームプレーヤーとしても賛辞を送った。
テロッデ「引退はない」「得点したい」
ボッホルト出身にジモン・テロッデは、2021年11月20日に行われた当時のブンデス2部ヴェルダー・ブレーメン戦において、ディーター・シャッツシュナイダー氏を抜きブンデス歴代最多得点記録を樹立。最終的にはそのシャッツシュナイダー氏の記録に19得点差となる、172得点をマークしてFCシャルケ04の1年でのブンデス返り咲きというミッションに見事華を添えみせていた。「この数週間でいろいろ考えた。家族や友人らと共に。そしてクラブと会って明確にしようと思ったんだ。そこでとてもいい会話をできたよ」とテロッデ。ただ現役引退ではなく「ぜひ続けたい。それは考えにはない」とのことで、「残留のためにはまだ勝利が必要。それをさっそくホッフェンハイム戦からはじめたいね」と意気込みをみせた。「ぜひ得点をきめたい。」
シャルケ、残留ならチケット代が値上げ
その一方でFCシャルケ04では、その希望通りにブンデス残留を果たせた場合に、チケットの高騰にも備えなくてはならないこともクラブ側より発表された。ほぼ全てのスタジアム関連に及ぶもので、子供やユース料金には影響はないとのこと。また「価格的にそこまで大きなものではない程度」になるとのことで、クラブ側によれば忠実なファンたちへの配慮がなされていくという。現在シャルケは自動降格圏内となる17位に沈んでおり、仮にこのまま降格となった場合には料金は据え置きになる。
最終更新: (2023年4月5日 17:38)