2023/08/26
町野修斗ダメ押し、ローテ2アシスト。キールが数的不利のシャルケに快勝

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ブンデス2部第4節、今季ブンデス2部出戻りとなったFCシャルケ04は、ホームでホルスタイン・キールと対戦。しかしながら出だしからつまづき、さらには数的不利となった結果、わずか2度のカウンターアタックで撃沈。シャルケの宿敵ボルシア・ドルトムントからレンタル中のトム・ローテがいずれもお膳立てし、そして町野修斗がそのトドメを刺した。
前節ではブラウンシュヴァイクを相手に0−1と敗戦を喫していたトーマス・ライス監督は、この試合で負傷などを抱えていたタウアーとテンペルマン、ラズメ、カラマンの代わりに、マトリチアーニ、ラッツァ、ウエドラオゴ、そして19歳の若手FWトップを起用。プロ初先発デビューを飾った。
一方でキールのマルセル・ラップ監督はサプライズ人事を敢行。前節のマグデブルク戦にて4失点で敗退したことを受け、この試合ではGKデーネがベンチに下がり代わりにはヴァイナーが起用。さらにシュテルナーの代わりにポラートが起用されたが、こちらについては「膝の外側側副靱帯に軽度の損傷がみられたため」メンバーから外れたとのこと。
序盤からキールが試合を優勢に進め、開始6分には早速ゴールまであと一歩というところに迫っていたピヒラーが、その9分後には前述のローテから始まったカウンターアタックから先制ゴール。シャルケにとっては皮肉にもプロ先発デビューのトップがロストし、同じくこの試合で起用されたマトリチアーニがスプリントで競り負けての失点劇となってしまった。
基本的に試合全体をみれば比較的均衡した戦いぶりではあったものの、シャルケ側からは試合の多くの時間で特に危険を感じさせるような場面はあまり見受けられず、また前半39分に元シャルケのスクリプスキに対して意図的にファウルで止めたとして、シャレンベルクが退場。それでもこの試合起用のラッツァは24分に惜しいシュートを見せ、またウエドラオゴも42分に好機を迎えるも決めきれず。逆にハーフタイム直前にシャルケのミュラーもスクリプスキとの1vs1を守り切り、最小失点で折り返す。
後半からはまたキールが優勢となり、創造性があまりみられないシャルケは前線でなかなかチャンスを生み出せず、長時間にわたってパッとしないパフォーマンスを露呈。徐々にリズムに乗ってきたキールは59分にウエドラオゴのロストから、再びローテがカウンターを仕掛け、今度は町野修斗が至近距離からゴールネットを揺らして追加点。
シャルケ側は失点時の対応のまずさもさることながら、前線での攻撃があまり見られず、元シャルケのホルトビーやレンベルクらが決めきれなかったツキもあって、最終的には0−2での敗戦に終わった。これによりキールは勝ち点9で暫定首位浮上。一方のシャルケはこれで勝ち点3となり15位に。今季4試合目で2G2Aとした町野修斗は73分まで、上月壮一郎は後半77分からの投入となっている。

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