2023/09/29
会員18万人誇るシャルケが、後任監督人事で難航を極める理由

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先日にトーマス・ライス監督が解任となった直後から、その後任候補としてFCシャルケ04では、サンロド・シュヴァルツ監督の名前が浮上していた。昨シーズンではブンデスリーガに昇格するも1年で2部出戻りとなり、そして再び大幅なチーム再建の結果で今回はブンデス2部16位と低迷、ロッカールーム内での問題も指摘される中で、この状況改善を果たすべくへヒェルマンSDは、かつて仕事を共にした元マインツ、ヘルタ・ベルリン指揮官に白羽の矢を立てていたようだ。
しかしながらキッカーが得た情報によれば、この移籍はどうやら実現しそうにもない。どうやらシュヴァルツ監督は別のプランを思い描いているようで。それは大きな重圧と成績不振、そして厳しい財務状況の中で、シャルケを再浮上させるというものでは無い模様。それでは別の候補は?もはやシャルケの後任監督候補として、かず多くの指揮官の名前が出る時代は終わりを告げた。かつては欧州リーグ常連で、今なお会員数およそ18万人を誇る人気クラブだが、コーチング業界やコンサルタント業界にこの仕事への関心を尋ねると余り浮かない表情を浮かべることが多い。
とかく6・7年前とは大きく異なりシャルケでは、非常に大きな財政問題を抱えているために、その候補者が大幅に絞られることになるのだ。例えば監督のサラリーひとつをとっても緊縮政策に加え、度重なる監督交代のツケも相まってより縮小されており、移籍金の支払いなど数十万ユーロ単位でさえ、もってのほか。忘れてはならないのは何故シャルケが昇格年度に敢えて、フリーだったフランク・クラマー監督を招聘していたのか。そして最終的には背に腹はかえられずライス監督をボーフムから招聘する際に、その移籍金の一部をライス監督自身が支払ったということ。つまりはシャルケの監督になるには、金銭の支払いさえも必要とされる可能性さえあるのだ。