2023/10/09
上月所属のシャルケ、元ユニオン・サン=ジロワーズのヘラールツ監督を招聘

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週末のヘルタ・ベルリン戦でも1−2と敗戦を喫し、3部降格圏内に喘いでいるFCシャルケ04は、月曜日にカレル・ヘラールツ監督の招聘を発表した。直近ではベルギー1部ロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズを率いており、まずは2019/20シーズンにアシスタントコーチに就任して、翌シーズンにはベルギー・ファースト・ディビジョンBで優勝、およそ50年ぶりの昇格を果たすと、三笘薫がブライトンから期限付きで加入した昇格年度でレギュラーシーズン1位。そしてヘラールツ氏が監督に昇格した昨季はレギュラーシーズン3位となるも、プレーオフで2年連続で辛酸を舐める結果に終わっている。
その後ヘラールツ監督とクラブは意見の相違から道を分つことを決断。フリートランスファーのため違約金の支払い義務が避けられたことは、深刻な財政難に喘ぐシャルケにとっては朗報の1つだろ。41歳のベルギー人指揮官とは2025年までの契約を締結した。「ぜひとも招聘したいと思っていた人物だった」と大きな喜びをみせたクネーベル競技部門取締役は、「ここ2週間、求める監督像にマッチする人物を集中的に模索していたんだ」ともコメント。
また話し合いの中で感銘を受けたという、ヘヒェルマンSDは「打開策をどう模索して見出すのか、その分析を示してくれたんだ。プレーにおける明確なアプローチを持っており、そのスタイルは激しさとともに、魔をしぼった効率的なものでもある」と語った。一方で招聘に感謝の気持ちを示したヘラールツ監督は、「シャルケをいかにして成功の軌道にもどすか。2人とそのアイデアを話し合うのは楽しかったよ」と振り返り、スタッフの追加招聘についてはティム・スモルダース氏が参画している。公式戦デビューは代表戦期間後の10月22日のカールスルーエ戦。それに先駆けて代表戦期間では、木曜日にヘラクレス・アルメロとのテストマッチが予定されているところだ。
マティアス・ティルマン氏の代表取締役就任を発表
さらにシャルケはマティアス・ティルマン氏の代表取締役就任を発表。1995年から会員で直近ではトリバゴ社で取締役を務めていた39歳は、イベントとセキュリティだけでなく、セールス、マーケティング、コミュニケーション、デジタル、ファン、サステナビリティの部門を担当。ドイツ銀行での勤務経験もあるなど、まさに財務のエキスパートであり、「相談役会が私に寄せてくれた信頼に感謝したい。FCシャルケ04は競技面でも財政面でも重要な決断を下さなければならない、非常に困難な時期を迎えている。だからこそ私はこの決意を下したのだ」と意気込みをみせた