2023/04/20

CL4強入りのACミラン、ピオリ監督「2年半前に欧州への道が始まった」

©︎IMAGO/ZUMA Press

 ステファノ・ピオリ監督が2019年に就任して以降、ここまでACミランは特に出だしで苦しみ、一時期はラルフ・ラングニック氏が上陸しかけたこともあった。だが経験豊富な57歳の指揮官は昨季に11年ぶりとなるスクテッド獲得へと導き、さらに今季はナポリとの対決を制してCL準決勝へと進出。その時に指揮官の脳裏をよぎったのは、2020年10月1日にヨーロッパリーグのプレーオフに出場し、ポルトガルの代表FCリオ・アヴェとの激戦を制した日のことである。「誰もが劣勢という中で覆した、あの時から欧州への道が開かれたのだ」

 そしてあれから2年半が経過し、今回はセリエAでは独走を許すナポリを相手に「選手たちが非常に犠牲心をもって取り組む姿を目にしたよ。2試合ともにナポリ撃破のために互いを信頼し助け合い、自分たちのサッカーを貫いていた。我々はハートとエネルギー、そして信念をもって勝利をつかみとることができたのだ。だから選手たちのことをとても誇らしく思う」と指揮官は賛辞。その結果掴んだ、ジモン・シェアー曰く「信じられない」勝利の後に待っているのは、残り3試合となったタイトル獲得までの道である。ラファエル・レオンも「誰もがチャンピオンズリーグ優勝を夢見ている。しかもそれは後少しのところにまできた」と目を輝かせた。

ナポリはPKに泣かされる

 ただそのラファエル・レオンがラッキーであったことも、今回の勝因になったことは確かだ。VARの結果でPKとは判定されなかった同選手のファウルだったが、のちの映像では相手選手の足首を先に打っていたことが確認されており、ナポリのスパレッティ監督は「リプレイをみれば、足首の動きでわかるのに」と苦言。さらにクヴィチャ・クワラツヘリアが掴んだ82分のPKのチャンスを逸するなど、この日はまさにPKに泣かされる形で「我々は2試合ともに優勢に試合を進めていたものの、それでもチャンスをものにすることができなかったんだ」と嘆いている。

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