2023/09/15
2023/08/09
インテルとACミランの新スタジアム建設構想、ジュゼッペ・メアッツァ・スタジアム取壊し不可の恐れ

©︎imago/Eibner Europa
イタリアのミラノにあるジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムは、世界で最も有名なサッカーの殿堂のひとつであり、そしてインテルとACミランの2クラブが取り壊して、新たなスタジアムを建設する予定地でもあった。しかしながらどうやらその計画は頓挫の危機に瀕しているようで、イタリアの複数のメディアによるとロンバルディア州の地域遺産委員会は、スタジアムは「建築遺産」であるため、近代的なアリーナを建設するために取り壊すことはできないと決定したという。
これによりサッカー以外のイベントも可能な多目的スタジアムとして、屋根が開閉式となった6万人規模を動員するという、2クラブの計画は変更を余儀なくされることになり、すでに両クラブとも代替地を模索していたようでガゼッタ・デッロ・スポルト』紙によると、インテルはミラノ南部のロッツァーノに新スタジアムの建設を希望。ACミランは、リナーテ空港からほど近い南西部のサン・ドナート地区を候補地としているとのこと。
ただジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムの所有者であるミラノ市に関していえば、もしも新スタジアム建設とならずインテルやACミランの希望が実現してしまうようなことになると、市としてはそれからは賃貸収入を得ることはできなるなる上に、しかも指定建造物であるジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムの必要な維持費を、これから支払い続けなくてはならないという状況に陥ることになる。