2023/08/29

マンチーニ監督、サウジサッカー界を賞賛。イタリアサッカー界にはチクリ

©︎IMAGO/Sebastian Frej

 来夏のユーロを1年以内に控えながら、その予選直前に突然イタリア代表監督からの辞任を表明し、さらにその理由をガブリエレ・グラビナ連盟会長との意見の相違にあるとして、さらに泥試合まで開始したロベルト・マンチーニ監督が、月曜日には既報通りサウジアラビア代表へと就任することが正式に発表された。イタリア代表からサウジアラビアへの就任という流れにあって、同氏は「この役割を引き受けることを大変に誇らしく思っている」とコメント。任期は2027年までとなっており、伝えられるところでは年俸は2500万ユーロ以上とも、イタリア代表では最大でも400万ユーロと言われていただけにまさに破格の待遇だ。

 さらにマンチーニ監督はこの夏にサウジアラビアのクラブが大金を投じてスター選手の獲得に奔走していることについても賞賛。彼の観点ではたとえ即座に成功を約束できないとしても、サウジアラビアの代表チームにとっても恩恵を受けることになるというものであり、ただ同時に「私は魔術師ではないんだ」と過度な期待には釘を刺す。それでも「情熱的なサッカー文化」と「サウジアラビアの選手がもつクオリティ」が、将来の成功を確かなものにしていく要因になると信じているという。「ロナウドをはじめベンゼマ、マネ、ミリンコヴィッチ=サビッチなどなど、トッププレーヤーの存在は国内サッカー界の成長の伸び代を示すものでもあるんだ」

 そしてマンチーニ監督は自身の批判に揺れるイタリアに対する口撃も忘れない。「ここ10日間はサウジの代表選手のビデオをみていたのだが、サウジのクラブがチームに少なくとも3人の地元選手を入れなくてはならないというのは、とても良いことだと思うよ。イタリアにはそんなものはないからね!イタリアでは代表選手を選出するのが本当に難しく、時にセリエAでの経験冴えない選手を指名せざるをえないときだってあったんだ」と、おそらくはジェノアに移籍したマテオ・レテギと思われる選手を例に語った。

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