2023/10/06
インテル・サポーター「5万本の笛でルカクを迎えてやろう!」

©︎IMAGO/Giuseppe Maffia
ASローマが10月29日にリーグ戦のためインテル・ミラノと対峙するとき、敵地のファンたちは耳をつんざくような騒音をもって迎え入れる準備をしようとしている。インテルのウルトラグループ「クルヴァ・ノルド」は、ジュゼッペ・メアッツァ・スタジアムに5万本のホイッスルを配布するなどして、かつて愛されたベルギー代表FWに対する怒りを表現したいと考えているところだ。「カレンダーでは10月29日、それは我々に対して最も恥ずべき方法で背を向けた、その人間に対する怒りをぶつけるための日と記していく必要があるだろう。」そして「触るたびに」無数のホイッスルの音が浴びせられるというわけだ。
2021年にインテルで優勝を果たした後、惜しまれながら移籍金1億1500万ユーロでチェルシーに移籍したルカクは、そこで不遇の時間を過ごすと間も無くして救いの手を差し伸べたのがインテルだった。そこで1年間レンタル移籍で復帰した後、そのまま完全移籍するかに思われたのだがそこでユベントスの横槍が入り頓挫
したものの、直接のライバルとなるクラブへの翻意、そして途中からインテルの仲間や関係者らとの連絡もたったとも報じられたことが、最終的により一層ファンの怒りを買う結果へとつながっている。
サウジからユニフォームスポンサーを招致するも・・・
その一方でASローマではユニフォームスポンサーについても物議を呼んでいる。新たにサウジの企業リヤド・シーズンとのスポンサーシップが提携され、財政難のために撤退したDigitalBitsの穴埋めとして、2年間で2500万ユーロを手に擦ることになったのだが(さらにサウジで2試合の親善試合開催)、特に問題視されているのがそのサウジと、ローマが2030年の万博開催招致をめぐるライバル関係にあり、ローマ政府とクラブとの間で十分なコミュニケーションがはかれていないとの報道もラッジ前市長はローマのユニフォームにマスコットキャラクターを身につけるよう提案していたが、それすら怪しくなってきた。