2023/02/08
加入から奮闘みせる原口元気「これからチームを知っていきます」

©️IMAGO/Eibner
週末に行われたヴェルダー・ブレーメン戦にて、前半16分にみせた原口元気の勇気あるプレーは、VfBシュトゥットガルトファンからの好感を上げるのに十分なものだっただろう。しかも熱狂的なファンがいる観客席の目の前でのことだ。ブレーメンのニクラス・フュルクルークが右サイドから、ニコラス・ナルテイを交わして完璧なクロスをアンソニー・ユングに供給するも、猛烈な戻りをみせた日本人MFが間一髪、ダイビングタックルで見事にクリアしてみせたのだ。まさにスタジアム全体を鼓舞する、アクロバティックなパフォーマンスである。
ただこの試合で原口は決して派手なプレーをみせていたわけではない。むしろベテランに期待されたキープ力、精力的な、クレバーなプレーをピッチで表現しており、同胞の遠藤航と共に中盤を形成して、奮闘。だが二人の日本人のベテラン選手をもってしても、この日の敗戦を防ぐまでには至らなかった。シュトゥットガルトはこの日も攻守でミスが目立ち、またCMFとして出場した原口もゴールネットを揺らすまでの活躍はできていない。「でもそれができるなら、このチームには獲得できなかったさ」とラバディア監督はコメント。
それでも原口本人は、他のチームメイトらと同様に決定力を欠いたことに「とにかく残念」と悔しさを滲ませており、「前半に関してはチームとしてうまく機能していたんです。でも後半での2失点はあまりに簡単に許してしまった」と総括。一方でまだ加入間もないにも関わらず、すでに現時点でみせているパフォーマンスについては驚きはないようで、「結構経験もしてきていますし、ブンデスのことも知っていますから」と原口。先週月曜日に入団が発表され、それからドイツ杯SCパダーボルン戦、そして今回のブレーメン戦と既に2試合を経験した。
そして土曜日に迎えるSCフライブルクとのバーデン=ヴュルテンベルク州ダービーでも、原口元気は再び先発メンバーに名を連ねていることだろう。狙いは降格圏内から脱出。少しでも目の前のチームに追いつけるよう、シュトゥットガルトとしてはとにかく勝利をおさめていかなくてはならない。そのために具体的に何が必要だろう?「難しいですね」と慎重な姿勢をみせた原口は、「まだチームのことをそこまで知っているわけではないので。ちょっとそれまでには時間も必要です」と言葉を続けている。
全速力で戻った #原口元気 が相手の決定機を阻止! 🇯🇵💪#VfB pic.twitter.com/bOHpSZndCv
— VfB Stuttgart_JP (@VfB_JP) February 7, 2023